
いま、注目の人、輝いている人を紹介する「しずアツ!」。今回は、6歳の太田武蔵くん。ちびっ子相撲の大会で世界一に輝きました。
静岡県焼津市に住む太田武蔵くん。この春、小学1年生になりました。体格差のある相手に見事な下手投げ!武蔵くんは、2025年2月、ちびっこ相撲最高峰の大会「白鵬杯」(幼児の部)で優勝。国内外から1000人以上が参加するなか、見事、世界一に輝きました。
<LIVEしずおか 杉本真子キャスター>
「武蔵くんは体重何キロですか?」
<太田武蔵くん>
「28キロくらい?」
<杉本キャスター>
「決勝の相手は?」
<武蔵くん>
「55キロ」
<杉本キャスター>
「優勝した時どんな気持ちでしたか?」
<武蔵くん>
「よっしゃ~と思った」
武蔵くんが稽古をするのは、地元・焼津市の相撲練習場。4歳から大学生まで約50人が日々腕を磨いています。週に3回、稽古場は熱気に包まれます。
<杉本キャスター>
「実際に相撲の稽古が始まったんですが、まずは四股を100回踏んで、さらには屈伸を30回、見ているだけで息が上がるようなハードな稽古が行われています」
武蔵くんを指導するのは、父・雅章さんです。大学時代に全国一を経験した実力者です。
<杉本キャスター>
「武蔵くんは普段どういう子ですか?」
<父・太田雅章さん>
「相撲が本人好きなので、動画を見たり、将来千代の富士になりたいとかそんなこと言いながら、過ごしてますね。まだ1年生なので、これから強い子たちとやるようにだんだんなっていくので、体づくりと、あとは人間力が向上していくようになってくれればなと思っています」
お父さんの厳しい稽古にも「なんか楽しんだよね」と武蔵くん。ぶつかるたびに深まる親子の絆がありました。
<杉本キャスター>
「武蔵くんの相撲ですごいところってどんなところですか?」
<武蔵くんの友人>
「いろんな技が出来る」
白鵬杯では、技を繰り出す技術が認められ、大会参加者1144人の中から、たった1人技能賞を獲得しました。
<杉本キャスター>
「武蔵くんはどういったところがすごいですか?」
<田中弘道コーチ>
「やっぱり負けん気ですよね。稽古とか見ててもそうですし、上級生相手でも絶対に勝ってやろうという気力は見えますし」
努力を続ける武蔵くん、将来の夢を聞きました。
<杉本キャスター>
「何になりたいですか?」
<武蔵くん>
「強い横綱になりたい」
泣いて笑って、強くなる。静岡県勢初の横綱を目指して、頑張れ!武蔵くん!
稽古に一生懸命励む武蔵くん、「超」が付くほどの相撲オタクなんです。本場所が始まると、「武蔵丸の15日」という寸劇を自宅でずっとしているんだそうです。自分が力士になりきって、行司、力士を一人二役でやる。場所中、ずっとやっているので、さすがに武蔵君の両親はもう飽きるほど。ただ、それほど相撲が好きなんです。
好きな力士は、千代の富士、曙、大の里。本場所も快勝している大の里関ですけれど、どんなところが好きですか?と武蔵君に聞くと「顔がかっこいい」と。6歳らしい素直な感想、相撲の強さと一緒にあるお茶目な姿がかわいらしいチャンピオン。2連覇を目指して努力を続けるということです。