
いわゆる「トランプ関税」の影響で金の価格上昇が止まりません。5月8日、国内の金の価格が過去最高値を記録し、金の買取店では客が急増しています。
<東部総局 竹川知佳記者>
「あ、見えてきました。今、価格が高騰している金です!」
伊豆市の観光施設「土肥金山」では、展示の目玉、世界最大級・重さ250キログラムにもなる金塊の価格が上がり続けています。
<竹川知佳記者>
「今、金塊の価格が更新されました。最新の価格は43億1400万円です!」
金塊は2025年3月19日に40億円の大台を突破し、5月8日に過去最高値の43億円を記録。20年前は約4億円でしたが、10倍以上に跳ね上がりました。
<訪れた人>
「金は持っておくべきでしたね」
<土肥金山 勝呂淳さん>
「世界情勢が荒れてくると金の価格が上がるので、金の価値は世界共通なのでロマンがあるのかな」
<トランプ大統領>
「アメリカの黄金時代が今始まる。ただシンプルにアメリカを第一に考える」
金の高騰の背景にあるのは、「安全資産」としての需要の高まりです。アメリカのトランプ大統領の関税政策を受け、経済に悪影響が及ぶという警戒感が増し、安全とされる金に資金を移そうという動きが広がっています。
9日の金の小売価格は1グラムあたり1万7162円。3年前と比べると約2倍になりました。
「きょうは何をお持ちになりましたか」
「この指輪なんですけど」
沼津市内の金買取店では、2025年2月ごろから金製品を売りに来る客が倍近くに増えています。8日も18金の指輪を持った女性が初めて買取店を訪れました。
<売りに来た30代女性>
「家にずっと置きっぱなしで使ってないもので、今金が高いと聞いていくらくらいになるかなと」
持ち込んだ指輪は査定の結果、10万円を超える値がつきました。
<売りに来た30代女性>
「めちゃうれしいです。こんなにお金になると思ってなかった。また家にある物も持ってきたいと思う」
<買取専門店いくらや 沼津仲見世商店街店 山本豪査定員>
「間違いなく今までで一番高いのは事実なので、売り時だとは思います」
金の価格はどこまで上がるのか。今後の動きに注目です。