
静岡県内の労働組合でつくる連合静岡は6月19日、2025年の春闘についての最終結果を公表しました。大企業の賃上げムードが県内にも影響し、金額や賃上げ率は過去最高となりました。
連合静岡は19日、2025年の春闘に関する集計の最終結果を公表しました。
6月3日までに回答・妥結があったのは、352組合中276組合で、定期昇給とベースアップ分を合わせた「賃上げの総額」は1万6386円(前年同時期比2207円)、「賃上げ率」は5.03%(前年同時期比+0.57%)となり、記録に残る2007年以降で金額・賃上げ率ともに過去最高の結果となりました。
連合静岡は「企業側の『人への投資』について理解が深まったこと、各組合が粘り強く真摯に交渉した結果」としていて、「新たなステージへの『定着』に向けた第一歩となった」と2025年の春闘を評価しました。
一方、中小企業における労務費の価格転嫁などの課題は残っていて、大企業と中小企業の賃上げ格差は広がる結果となりました。連合静岡は、「世論喚起を継続し企業や行政にも働きかけていきます」とコメントしています。

