「赤字で販売していたが今は落ち着いてきた」カレーライス“物価指数”1年前より100円以上増も… 備蓄米放出や野菜の価格安定が救いの手に【静岡】

長引く物価高騰により、国民食ともいえるカレーライスに大きな影響が出ていますが、備蓄米の放出が進み、価格が落ち着く試算も出始めています。

静岡市のそば店「そば処岩市」。創業80年を超えるお店の人気メニューの1つがカレーライスセットです。

<そば処岩市 小林幸太郎さん>
「(注文を受けて)一から作るので、すぐ火が通るものを使っている(具材は)牛肉とタマネギとシメジ」

出汁の風味も感じられるそば店ならではのカレーですが、店主を悩ませているのはやはり、物価の高騰です。

<小林さん>
「1年前よりは全体的に2割くらい上がっている」

店では、2024年から50円ほど価格を値上げしました。少しでも材料費を抑えるため、仕入れ時に工夫をしているといいます。

<小林さん>
「スーパーで週に1度安い日がある。タマネギが30円台で並んで、今は50円台ですけど、そういう時に50個ほど買う」

カレーライスを家庭で作る際に必要な材料や光熱費などをもとに算出した1食あたりの「カレーライス物価指数」。2025年4月の指数は、429円。2024年の同じ月と比べると100円以上増加し、過去10年で最高値となりました。

一方、備蓄米の放出により、コメの値段が下がってきていることから、今後は、最大で2割減少すると予測されています。

明るい兆しは、スーパーでも。カレーライスに欠かせない野菜の価格に変化が表れているといいます。

<田子重西中原店 増田克己店長>
「仕入れ値は2か月前までは正直厳しかった。赤字で販売したりもしていたが、今は落ち着いてきた。(カレーによく使われる)ニンジン、ジャガイモ、タマネギについては仕入れ値は下がっている」

約2か月前までは、仕入れ値が高騰していましたが、今は徐々に下がってきているようです。

国民食ともいえるカレーライス。備蓄米の放出や野菜の価格安定が店側にも消費者にとっても救いの手となるでしょうか。

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