
本場のマックに行ってみよう!
子供の頃、親父の「今日はマックにするか」という声はご褒美でした。今ではその言葉を言う立場になりました。家族では月1回か2回のペース、日本で営業職時代の昼食もマックが多かったので人生で300回以上は行っているのかもしれません。そして決まってオーダーするのはてりやきマックバーガー。それ以外の選択肢は私にはありません。あの甘辛い味付けが最高ですよね。アメリカにきて2年、実はマックに行ったのは小腹にポテトを、とドライブスルーした2回くらい。バーガーは頼んだことがありません。
さぁ、てりやきマックバーガーの舌になってきました。早速行ってみましょう!
訪れたのは駐在先近くにあるスタンフォードショッピングセンター。早速見つけました!
店内に入ってみると待っているのはこちらの端末。オーダーは店内の端末を自分で操作する仕組みです。

ない!なんと、てりやきマックバーガーはありませんでした!!(食べたことないけど)エビフィレオもない。てりたまもない。調べてみると世界各国でメニューも味も違うようです。

ちなみに、アップグレード、追加オーダーの“圧”がすごいです。アップルパイ、美味しそうだ…がここは誘惑に負けずに、チキンナゲット4つだけを追加しました(負けてる…)。

お値段の方はビッグマックのセットが9.99ドル、日本円にして約1400円。ナゲット、税金も入れた合計は14ドル、約1960円(1ドル=140円で計算)。
昼食にしては高く感じます。
ビッグマック指数
さてさて、「ビッグマック指数」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? イギリスのエコノミスト誌が発表している経済指標です。マクドナルドが各国オリジナルメニューを展開する中で、ビッグマックだけは世界共通のメニューとして販売しているので、その価格が実際の為替レートに対してどうなのかというのを経済学における一物一価の法則と絶対購買力平価をベースに比較している指数です。
2023年6月のデータでは、ビッグマック1つの値段が日本では450円、アメリカでは5.58ドル。この数字によると、一物一価の法則で成り立つ為替は1ドル=80.64円ですが、当時の為替は1ドル=142.08円だったので、円はドルに対し「アンダーバリューの状態」と言うことがいえます。
砕いて言うと、アメリカの値段5.58ドルを1ドル=142円で計算すると、日本のビッグマックは約792円が想定されていたのに、実際は450円なので340円近く安いという計算になり、「アメリカの方が日本よりも物価が高い」と、それぞれの国の物価を測る指標にもなっています。
ちなみに、アメリカに対し最もオーバーバリューの状態になっているのがスイスです。スイスのビッグマックの値段は6.7スイスフランで約7.6ドル。日本円に換算すると約1060円。なんと単品のビッグマックで1000円超えです!
ホームページで各国のメニューを見ていた流れで、懲りもせずに日本のメニューを閲覧。
炙り醤油風!? チーズロコモコ!? そして、てりやきマックバーガー…さぁ、みんなでマックに行こう!
※本記事執筆から1年3カ月、2025年1月現在のマクドナルド事情をまとめました!……<2025年最新>マクドナルドで見るアメリカ物価事情(2025年1月9日)
文:萩原諒
2008年に静岡新聞社・静岡放送入社。広告営業に沼津、東京、静岡で従事。2018年より経営企画部。2022年よりハワイ報知出向、カリフォルニア州クパチーノ駐在。メディア業界のリサーチ、スタートアップ探索、VC投資などを担当。