アメリカの小学校恒例のハロウィーンイベントに潜入してみました
今年のハロウィーンはBoo Bashと呼ばれる恒例の小学校のイベントからスタートしました!PTO(Parent Teacher Organization)が主催者です。※PTOは保護者が中心となったボランティア団体です。年間を通して様々なイベントを開催したり、学校運営のボランティア(アートアシスタント、フライデーフォルダー、図書室補助、教室ボランティアなど)を募集、管理したりと欠かせない存在、保護者の協力、保護者や企業からの寄付で成り立っています。
子供は数十ドルのイベント入場料がかかりますが、装飾されたハロウィーントンネル、お化け屋敷などと豪華なイベントです。

こちらは小学校に飾られたガイコツのキャラクター。デカすぎて小さい子はびっくりしてました。中には怖がる子も。子供達(一部の大人も)が仮装して集まります。デコレーションされた車を回ってお菓子をもらったり、ピザやタコス(有料)を楽しんだりと夕方5時ー7時までの2時間をたっぷり楽しみます。

こちらはお菓子をもらうコーナー。保護者や先生が車をデコレーションして子供達にお菓子を振る舞います。

音楽DJが音楽を流し続けていて、子供達は元気に踊ります。暗くなった7時頃にはライトアップもされ、こちらも本格的。写真ではわかりづらいですが、子供達が飛び跳ねて、周りで大人がリズムに乗っていました。
先生も仮装して参加!ハロウィーンパレード
そして本番の10月31日、この日は盛りだくさんです!(今年の10月31日は火曜日。上述のBoo Bashはその前の金曜日に開催。)
まずは学校で開催されるハロウィーンパレード。この日は子供達も先生も仮装して集まります。保護者も見にいくことができ、ご覧の通りの賑わい。日本でいうと運動会みたいな感じでしょうか。(あれ、そういえば運動会がない!汗)


目視で人気No1はピカチュウ!そしてポケモンマスター、ハリーポッターが続きます。鬼滅の刃のキャラクター、マインクラフト、スパイダーマン、お姫様、魔女、ガイコツ、ピザ、ホットドッグなどなど自分が好きな格好になっていました。

最後は5thグレード(この学校での最上級生)によるスリラーのダンス。掛け声が「アップル」なのは土地柄でしょうか(笑)。
トリックオアトリート!仮装をして住宅を練り歩く!
夕方からは仮装をして練り歩きます。そう、各家庭を訪問していくのです。ハロウィーンデコレーションされた家があちらこちらにあり、そこに「トリックオアトリート」(お菓子をくれないといたずらしちゃうぞ〜)といって玄関をノックしてお菓子をもらっていきます。カボチャが飾ってあるのが訪問OKな家の目印とのこと。玄関先にお菓子を用意してあり、自由にとっていっていいスタイルの家もあります。
こちらは我が家の近くにある家。家の庭ですよ、これ!ここの家は庭とガレージがまるでテーマパークのように。夜はイルミネーションと音楽とでちょっとスリルな感じになります(夜は写真が上手く撮れないので明るいうちに撮影)。この家は23年前からデコレーションをしているようで、毎年テーマを変えるそうです。クリスマスも気合い入ってるからおいでよ、と12月も楽しみですね。
そして、今年は有名なスティーブ・ジョブスの家があるエリアに行ってきました。劇団員を雇って本格的なショーを開催しているとか。家に辿り着くまで大行列で、数時間並ぶ必要があると伺い戦々恐々。早めに行こうと4時半に到着、しかし、6時開演と1時間半前なのにすでに長い行列…そのあともひっきりなしに人が溢れます。
待つこと1時間半、いよいよ中に!というタイミングで残念ながら会議の予定が…開演と同時に会議で席を外してしまい、なんと中を見ることができませんでした。満喫の妻と息子、後でゆっくり話を聞こうと思います。

会議後に戻ったらこの景色。この人だかり!!!ものすごい人でした。まるで某テーマパークのよう。息子も「楽しい!」と大満足の様子。
大人だって楽しみたい!
大人向けはというと、企業が従業員向けにハロウィーンパーティーを開催するところもあります。大人が仮装して1日その格好で仕事をします。もちろん仮装するしないは自由。みんなちゃんと仕事してます!(笑)

エリアによっては街中でお菓子を配ったり、イベントが開催されたりと大人も子供も楽しめる素敵なハロウィーン期間でした。トリックオアトリート♪来年のハロウィーンは木曜日。スケジュールを「スティーブ・ジョブズ」と入力しました。まるで彼とのミーティングかのように。社内に公開された私のカレンダー、この記事を知られてお前の行動はまるっとどこまでもお見通しだぜっと言われそうです。

頂いたお菓子で山ができました! しばらくおやつは買わずに済みそうで、家計に優しいイベントでもありました(笑)。
おまけ

Spirit Halloweenというお店があることを知りました。北米に1450店舗以上ある「ハロウィーン専門の小売店」です。例年7月下旬にオープンし、ハロウィーンの数日後までしかやっていない期間限定のお店です(同社HPより)。ハロウィーン専門のお店が、しかも1450店舗以上も!アメリカにおけるハロウィーン文化がどれだけ定着しているかを感じさせてくれるお店です。店舗外観の撮影に行ったのはハロウィーンの前日。文字通り人だかりができるほどの混雑でした。来年はここに買いに行こうと思います。
文:萩原諒
2008年に静岡新聞社・静岡放送入社。広告営業に沼津、東京、静岡で従事。2018年より経営企画部。2022年よりハワイ報知出向、カリフォルニア州クパチーノ駐在。メディア業界のリサーチ、スタートアップ探索、VC投資などを担当。