直訳すると「勾配のある張り出し屋根」、なんのこっちゃですが、こちらの写真を見ればイメージがつくかと思います。
同社ホームページより
近隣にBay Viewという建物もあり、こちらはオフィススペースになります。Bay Viewはホームページに公開されていたので身近に感じるために比較してみました。
Bay Viewの建物3棟合わせたサイズは110万スクエアフィート。平米に直すと10.23万㎡。東京ドーム約2.2個分。
って、想像つかん!という声が聞こえてきそうです。大きさを表す時の東京ドーム何個分っていうの、やめませんかね? 私、行ったことないし。特に静岡県民にとってはもっと馴染み深いものがあるはずです。ということで分かりやすくサイズ感を表します!
・ツインメッセ約10個分(北館、南館合計で約1万平米)
・アクトシティ浜松約29個分(展示イベントホール約3,500平米)
・プラザヴェルデ約26個分(多目的ホール約3,875平米)
まぁ、でかいってことですね…。静岡県民に分かりやすい単位、大募集中です(笑)。
敷地面積合計は42エーカー、東京ディズニーランドが126エーカーなので約3分の1、トゥモローランドとトゥーンタウンを足したくらいでしょうか。まぁ、でかいってことですね…。ここからは写真で紹介します!






店内など他の情報は、動画を作成しましたので是非ご覧ください。
おまけ
そしてこのビル、でかい!ってだけじゃないんです。しっかりと未来を考えて造られています。”Redefining human-centric, sustainable design.
An all-electric, water-positive workplace in Silicon Valley.”
”人間中心の持続可能なデザインを再定義
シリコンバレーにあるオール電化で水にポジティブな職場。”
とホームページで謳われており、その詳細も確認することができます。
体感で3月から10月くらいまではほぼ毎日快晴、ほとんど雨が降らないこのエリアは水不足になりがちです。水だけでなく、CO2削減に対しても様々な工夫がされていますが、挙げてみるとこんな感じです。
・約700万ガロンの雨水を貯蓄する池を建設。湿地が、野生動物の生息地・景観を復元
・排水を再利用する仕組みを設置
・上記取り組みにより、Bay Viewの飲料水以外の水の消費需要を100%満たす
・近隣の排水を処理する能力も備え、2030年までに消費需要の120%の水を作る計画
・北米最大の地熱杭システム(延べ160kmの配管)を使った冷暖房。必要な水を90%(年間500万ガロン)、CO2を50%削減
・建物内の熱気を自動排出する設計で、100%外気を利用した健康的な換気を実現
・太陽の動きに合わせブラインドを自動調整。冷房負荷を軽減し、CO2を48%削減
・5万枚の太陽光パネル(Dragon Scale)を設置し、7メガワットの出力。近隣の風力発電と合わせ、エネルギー需要の40%を供給
「人間中心」という部分、よく製品に対して、サービスに対しては聞かれるフレーズです。Googleは物理的なスペースや場所のデザイン方法にも適用しました。

文:萩原諒
2008年に静岡新聞社・静岡放送入社。広告営業に沼津、東京、静岡で従事。2018年より経営企画部。2022年よりハワイ報知出向、カリフォルニア州クパチーノ駐在。メディア業界のリサーチ、スタートアップ探索、VC投資などを担当。