
物価高騰が続く中、今、お値打ちなのは食卓に欠かせない「葉物野菜」です。4月に入り、天候に恵まれたことで平年並みに価格が落ち着き、飲食店やスーパーからは安堵の声があがっています。
静岡市駿河区にあるイタリアンレストラン「テラコスタ」では、レタスやケールなどを使ったサラダが人気です。米などの食材の高騰が長引く中、こうした「葉物野菜」の価格に変化が出てきています。
<テラコスタ 寺田豊代表>
「だいぶ安い、これぐらい物も良くて安いと、お客さまにたっぷり提供できるので、作る側としても気持ちよく盛れる」
市場やスーパーに出向き、自ら野菜を仕入れているという寺田さん。特に高騰していた年末年始と比べ、葉物野菜の価格は、100円ほど下がっていると実感しています。
<寺田代表>
「サニーレタスとか高騰しているときは、キャベツを混ぜてボリュームを出してお客様に提供していたが、キャベツも今年は結構高くなってしまい、農家さんから直接買わせていただいたり、いろいろな工夫をして乗り切ってきたが、スーパーで手頃でいいものが手に入るのは一番僕らも楽でいい」

農林水産省が発表している1キロ当たりのレタスの平均価格です。年末の最も高かった時期と比べ、477円安くなり、平年値よりも下回りました。
価格の落ち着きは、スーパーでもみられます。
<田子重セナ店 内記寿治店長>
Q. お買い得の葉物野菜は
「今キャベツがお買い得になっている。1個171円」
一時は1玉500円以上という手が出しにくい価格でしたが、現在は171円と300円以上値下がりしました。
<買い物客>
「きょうびっくりした。助かる。料理の幅も広がると思う」
「ニラとかネギもだいぶ安くなってキャベツも1玉で買えるぐらいになって来たなと思う。気温が安定している時期に色々食べたいなと思っている」
4月に入り、天候に恵まれたことで、春に旬を迎える葉物野菜は生産量が安定し、価格も平年並みか、平年より安く推移しているといいます。
<内記店長>
「ほうれん草は高い時は300円ぐらいしたので半分以下の値段。ニラも198円だったので半値以下になっている状況。2月かなり寒かったので成長が止まっていたので、春になって成長して出荷量が増えているという要因がある」
じゃがいもやニンジンなどは高騰が続いていますが、今、お得に買える葉物野菜をうまく活用し、献立を考えてみてはいかがでしょうか。