

都道府県別の高校生の自転車事故件数では静岡県はワースト2位です。
高校生のヘルメット着用は進んでいないのが現状です。ヘルメットはかぶるべきなのか。実際、現場を取材すると様々な思いが交錯していることがわかりました。
<父親>
「行ってらっしゃい」
<野村君>
「いってきます」
富士宮北高校に通っている高校2年生の野村君。この春から、ヘルメットをかぶっての通学を始めました。
<保護者>
「今まではヘルメットをかぶっていなくて、心配な部分もあったので、ヘルメットをかぶることで、本人も意識をして学校に通学すると思うので良いと思う」
<野村君>
「もし自分に何かあった時に一番悲しむのは親や家族だと思うので、その人たちのためにもヘルメットをかぶって命を守っていきたい」
校則化の背景に高い事故率とPTAの働きかけ
富士宮北高校では、2023年にヘルメット着用が努力義務化になったことや、2025年、富士宮市で高校生が自転車事故によって亡くなったことを受けて、2026年度からヘルメットの着用を校則に取り入れました。
校則が変わった背景にあるのは、高校生の自転車事故率の高さです。

自転車事故による「人口10万人あたりの死傷者数」は、高校生世代が全世代平均の約4倍と、突出して高くなっています。

事故に遭った高校生のヘルメット着用率は、わずか10%程度でした。この現状に危機感を覚えたPTAが、学校側へ働きかけました。
「ただ親が『ヘルメットをかぶりなさい』と言ってもなかなかかぶってくれない、校則で決めてほしいと、他の保護者からもその声を頂いたので、校長にお伝えしてお願いした」
<富士宮北高校 小谷和之校長>
「去年とは全く違う登校風景が見られるのはうれしい、子どもたちの中に意識が芽生えつつある」
生徒の本音は「カッコ悪い」「髪が崩れる」
一方、生徒からはヘルメット着用に対して、複雑な思いも。
<生徒>
「ちょっと暑苦しい、髪の毛崩れたりして大変」
<生徒>
「カッコよくないのではずかしい」
<生徒>
「(ヘルメットをつけるのは)だるいの方が勝つ」
Q:ルールだから仕方なくつけている?
「はい」
安全基準「SGマーク」と正しいかぶり方
なんだか不評なヘルメットですが、高校生の悩みを解消する商品はないのでしょうか?女子高校生がショップを訪ねてみました。
<生徒>
「ごついヘルメットだと、制服にも合わないし、せっかく被るならファッションの一部としてかぶれるようなキャップ型のヘルメットをかぶりたい」
ヘルメット選びには重要なポイントがあります。
<シクロモトハラ 本原敬三社長>
「S・M・Lとか何種類がでているので、適正なサイズを選してもらって自分の頭にフィットするものを選ぶのが一番重要です」

さらに注目してほしいのが「SGマーク」。安全基準をクリアした、製品の証です。「正しいかぶり方」も重要です。
<シクロモトハラ 本原社長>
「かぶる場合はきちっとかぶっておでこが出ないようにする、一番分かりやすいのは眉毛とここ(先端)が同じくらい。ちゃんと頭を守る」
<生徒>
「SGマークも知らなかったから、これを機に考え直したい」
「見た目も重要だが、それよりも事故に遭ったときとかに自分の頭を守ってくれる安全なヘルメットを選びたい」
正しい知識と、自分に合う形。少しずつですが、生徒の意識に変化が生まれています。
購入に補助金を出した自治体は9割がヘルメットをかぶるように

<田島かのん記者>
ヘルメット着用に向けた取り組みは学校ごとにそれぞれで、富士市立高校では、ヘルメットの着用に対して、積極的な呼びかけをし、さらに、購入に補助金を出したことで、2026年度は9割の生徒がかぶるようになりました。

一方で、静岡市のとある高校では、着用に関してはこれまで通りの努力義務のまま。結果、着用率は1割程度にとどまっているということです。
ヘルメットの着用は努力義務ではありますが、不幸な事故を防ぐために必要なことも事実で、生徒の着用率を上げるには学校側の積極的な取り組みも重要だと感じました。










































































