
「驚きの脂乗り」春告げいわしが例年以上の品質に
この春、日本海側を中心にイワシが豊漁になっていて、店頭では安くておいしいイワシが並ぶ状況になっています。
私たちのお財布にうれしい情報ですが、気になるのはイワシの子どもシラスの状況。どうやら静岡のシラスはイワシの豊漁とは違う状況に置かれているようです。その理由とは?
静岡県沼津市のイワシ料理専門店「磯はる食堂」。春から本格的なシーズンを迎えるイワシはいま食べごろを迎えています。
<杉本真子キャスター>
「甘い!上品で優しい脂が口いっぱいに広がります。とろけていくようなイワシです」
例年、この時期に獲れるイワシは「春告げいわし」と呼ばれ、夏ものと比べ身が締まりさっぱりしているはずですが、磯はる食堂の店主・遠藤孝さんは「驚きです。なかなかこんな脂乗りのいいイワシがこの時期に入るのはないですよ。嬉しい限りですね」と話します。
日本海側で当たり年 サンマ高騰の一方で「庶民の味方」に
例年よりもおいしいというこの春のイワシ。
実はおいしいだけでなく今シーズンは日本海側を中心にイワシが豊漁で、大きなイワシが獲れる当たり年といわれています。
静岡市の鮮魚店では身が大きいイワシが一本120円で売られており、ここ1か月間、イワシが安定した価格で仕入れられているといいます。
もともとイワシを含むいわゆる青魚は「庶民の味方」といわれていましたが、近年は漁獲量が安定せず以前に比べると高くなっていました。
<鮮魚日の出 川瀬真吾代表取締役>
「サンマなんかは今高級魚。(120円という価格は)助かります。120円だとまだ置けるかなと思いますので、食べやすい価格になっていると思います」
静岡のシラスは苦境 「親イワシ」が網の邪魔をする皮肉も
私たちの家計に優しいイワシの豊漁の一方で、気になるのは静岡の特産品の1つでイワシの子ども「シラス」の状況です。
3月に解禁となった2026年のシラス漁ですが、イワシの豊漁とは逆に厳しい状況が続いています。
<用宗しらす船曳組合 岩崎竜二組合長>
Q. 16日の漁はどうでしたか?
「大したことないですよ」
多い時は1日で20トン以上獲れる日もあるといいますが、この日の水揚げ量は漁港全体で約800キロでした。
静岡県の近海ではシラスやイワシの群れは少ないようです。仮にイワシが増えてもシラス漁に良い影響はないといいます。
<岩崎竜二組合長>
「イワシが多いと、網の入口でイワシが邪魔しちゃって、シラスが奥に入れないんですよね。だからイワシがいるのは親がいるからいいんですけど、産卵していなくなってくれてシラスだけの方が、(網への)入りはいいです」
海水温の上昇が影響か 今後の価格変動に注意

県水産・海洋研究技術所の竹本主任研究員によりますと、静岡県近海では海水温の上昇などもあってか、2026年はイワシが来ておらず、いまは「不漁」の傾向にあるということです。
漁業関係者によりますと、日本海側の海水温が上がりかつてに比べてイワシが住みやすい環境になったことが、日本海側の豊漁につながっているのでは、という指摘もあります。
回遊魚のイワシは動きが読めず、今後価格が上がる時期もありそうですので、いまが買い時と言えそうです。










































































