全国有数のシラスの水揚げ量を誇る静岡県内で3月21日、シラス漁が始まりました。静岡県富士市の田子の浦港では初競りが行われ、港は活気づきました。
<富士支局 杉村直美記者>
「午前5時半すぎの田子の浦の港です。今シーズン最初のシラスを求めて船が一斉に港を出て行きます」
夜明けとともに駿河湾を目指すシラス漁船。富士市の田子の浦港では18隻の漁船が漁に向かいました。
新鮮なシラスが次々と水揚げされ、その場で競り落とされていきました。気になる初日の水揚げ量は151キロ、2024年の半分程度でした。
競りではご祝儀相場もあって1キロあたり4500円の高値の取り引きもあり、港は活気づきました。
<シラス漁師>
「まあまあじゃないですか。期待はしてますよ」
<田子の浦漁協 伊澤安弘さん>
「全体的に水揚げが少なく、シラス自体はいいシラスがとれたと思っています。細かすぎず大きすぎずいい大きさだったと思います。大漁日はなかったとしても毎日少しずつでもシラスが途切れないで漁獲があるといいなと思っています」
田子の浦漁協によりますと2020年には64.1トンの水揚げ量がありましたが、ここ数年は減少傾向にあり、30トン台が続いています。
2024年は秋から冬にかけてほとんど水揚げがなくなってしまったということです。
<田子の浦漁協 伊澤さん>
「秋口に入ったぐらいから急にとれなくなってしまったので、今年は何とか1年を通して、漁獲がゼロではなくてとれている日が続いてもらいたいと思っています」
シラス漁にかける熱量は、仲買人も同じです。3月21日、2番目の高値でしらすを競り落としたのは、静岡県沼津市の仲買人でした。
<綾市商店 戸塚晴久 営業課長>
「食べてくれるお客さんが幸せじゃないですかね。値段じゃなくて、いいシラスを買いたかったです」
<店員>
「田子の浦港の生シラス、初ものでございます」
静岡県清水町の卸団地の店頭に競り落とされたばかりのシラスが並ぶと、次々と売れていきました。
<客>
「待ってました。いつもここに来ます。大好き、おいしいです。きょうはすごいですよね、いっぱいあってうれしいです」
<客>
「楽しみです。おいしいから」
Q. シラスがとれない時は?
「寂しいね、早く食べたいなみたいな。(きょうは)うれしいですね。お酒がすすむ」
初日の水揚げ量は伸び悩んだものの、シラス漁関係者は2025年こそはと期待を込めています。