駿河湾の宝石、サクラエビの春漁が始まり、4月3日朝、由比漁港で初競りが行われました。2018年以降不漁が続いていたサクラエビですが、漁協は回復傾向にあるとみて、今後の豊漁に期待しています。
解禁日から6日遅れで始まったサクラエビの春漁。港は活気づきました。静岡市清水区の由比漁港では初競りが行われ、仲買人が色鮮やかなサクラエビを手に取りながら見定めていました。
初日の最高値は1ケース(15キロ)あたり8万2210円で、2024年よりも約2万7000円上がりました。
<仲買人>
「もうちょっとあれば良かったですが、でも無事始まって良かったと思います」
Q. 物はどうですか?
「物は良いですね。魚体も大きくてしっかりしていて、良かったと思います」
仲買人によりますと「春は秋と比べて身が大きく、かき揚げで食べるのがオススメ」ということです。
気になる初日の水揚げは約4.2トン。天候不順の影響で2024年の5分の1ほどでした。
<由比港漁協 大石達也組合長>
「(海水の)温度が上がってくると、サクラエビの群れがまとまる傾向にあるのでこれから(温度が)良くなってくれば、量も良くなっていくのではないかと考えています」
駿河湾のサクラエビを巡っては、2018年の記録的な不漁をきっかけに漁協が漁獲量を自主規制し、資源回復に取り組んでいます。サクラエビの春漁は6月5日まで続く予定で、漁協は今後の豊漁に期待を寄せています。