
車両は「赤電」と呼ばれる遠鉄の赤い車両が徐々に青色に変わるデザイン。物語の重要な要素である日常から異世界に入り込んでしまう奇妙な世界観を色の変化で表現した。
永江監督は「沿線から見える景色はとても日常的で異世界とのギャップがある。車両のデザインが映画の雰囲気と合っている」と絶賛した。
映画は2022年に公開された第1作「きさらぎ駅」の続編。市内ロケの誘致や支援に取り組む「浜松フィルムコミッション」がロケ地の調整などを図り、市内各地で撮影した。ラッピング車両は、ロケ地のプロモーションの一環で市が費用500万円を出した。
きさらぎ駅は2004年1月8日、「はすみ」と名乗る投稿主がきさらぎ駅という異世界の駅に着いた体験をインターネット掲示板「2ちゃんねる」で投稿したことをきっかけに口コミが広がった。ネットで「遠鉄さぎの宮駅のことを指しているのではないか」と話題を呼んだ。