教員採用試験 大学3年から受験可能に 静岡県教委と静岡・浜松市教委、26年度から導入

 静岡県教委と静岡、浜松の両市教委は10日、小、中学校教員の各教委の採用選考に大学3年生を対象にした区分を新設すると発表した。来年の試験から、1次試験を1年前倒しで受験できるようになる。教員不足が課題となる中で、新卒受験者の確保が狙い。
 1次の筆記試験を3年生から受けることができることとし、浜松市では面接まで受験可能とした。通過したら翌年は県と浜松市は2次試験から、静岡市の筆記通過者は1次の面接から臨むことができる。四年制大学に在籍する3年生が対象で、大学院生や短大生は含まない。
■ 4年で再挑戦も
  大学3年受験は全国的に導入が進んでいる。3年生で不合格になった場合も、4年で再度受験することができ、県教委は「志願者は大学生のうちに複数回挑戦できる」と利点を説明する。浜松市教委は「早い段階から教職への関心や意欲が高まる」と人材の掘り起こしに期待する。
 教員採用試験は県教委と両市で昨年、1次の筆記試験日程を例年より2カ月前倒しして5月に実施し、今年も同時期に行う。早期化に大学3年受験を導入することで、市外や県外からの受験者を増やす効果も見込まれる。

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