一般家庭とは違う?芸能界のこだわり子育て
中村獅童さんと、息子の小川陽喜くん
菊池:歌舞伎俳優の中村獅童さんが、来年1月公演の初春大歌舞伎の記者会見に出てきたのですが、一緒に出てきたのが3歳の長男、小川陽喜くんなんです。来年1月の公演で、初お目見えするということが発表されました。陽喜くん、今すごく人気でして、「一卵性親子」なんて言われるほど獅童さんにそっくりなんです。インスタグラムなどで獅童さんが陽喜くんの写真をたくさん載せているんですが、獅童さんが写っている写真よりも、陽喜くんの写真の方がいいねが多くて、「ちょっとしゃくにさわります(笑)」と冗談めかして言っていました。
陽喜くんも、緊張していますか?と会見で聞かれると、「緊張していません!」と大きな声でいって、大物ぶりをみせたんです。獅童さんは昔からヤンチャな感じで有名でしたが、あんなデレデレしたお父さんの顔をみられるなんて、父親になるとこんなにも変わるのかと思いました。
歌舞伎俳優の息子として生まれてきたことで獅童さんは、歌舞伎俳優になるように道は親が作る、それが親の責任だと思うと。嫌いじゃできない仕事なので、あとは自分で頑張れるよう土台は作っていきたいと言っていたんです。
今回、陽喜くんが自分からやりたいと言って歌舞伎に参加するので、獅童さんの子育ては間違ってなかったのかなと。まだ3歳ですが、歌舞伎が大好きだそうなんです。
牧野:陽喜くん、歌舞伎に向いてそうですよね。
菊池:女の子が大好きで、お茶屋にいっても芸子さんが大好きだそう。ちょっと先が思いやられるなという感じなんですが、そこは、獅童さんを見習わない方がいいのかもしれないです(笑)。どう育っていくのか楽しみです!
芸能人のこだわり子育て
菊池:芸能界では、こだわりのある子育てをしている人が多いので、何人かあげてみたいと思います。
日常から英語に慣れさせる、杏さん
まずは、3人のお子さんのお母さんでもある女優の杏さん。「日常から英語に慣れさせるのが重要!」と、例えば家で、QUEENやビートルズなどの洋楽を常に流して英語を聞かせるなど、目でみる英語ではなくて、耳から聞かせるようにしているそうです。杏さんはギターが得意なので、時には杏さんがギターをもって、洋楽の弾き語りをお子さんに聞かせているそうです。杏さんご自身はフランスが大好きで、いずれフランスに移住したいといった発言もされています。英語だったりフランス語だったり外国語に慣れさせるような生活を心がけているそうです。
牧野:ここから勉強と言われると、子どもたちも「うっ」って気持ちになりますが、それだと自然に入ってくるのでいいですね。
おもちゃをむやみに買い与えない! 千秋さん
菊池:ひとり娘が18歳になったタレントの千秋さんが、お子さんが小さな頃から気をつけていたのが、おもちゃをむやみに買い与えないということ。完成されたおもちゃを与えても、それで遊んで終わりになってしまう。でも買い与えずにいると、娘さんが勝手にテープや紙を使って自分でおもちゃを作り始めるそうなんです。創造性を大事にしたいということを心がけているそうです。牧野さんも、お子さんとマリオカートを手作りしてませんでした?
牧野:はい、まだゲームは買い与えていないので全部手作りです。でも、そうすると親がかなり大変なんですが、一緒に面白がってくれるんです。マリオカートも、自分がマリオになって、家のなかでチャリンチャリンと言いながら飛んでます。お金の問題もありますけど、おもちゃはなんでも買い与えはしないですね。
叱らない子育て 松本人志さん、北村一輝さん
菊池:想像力という部分では、親の努力も大事ですね。あとは、賛否両論あると思いますが、叱らない子育てって最近聞きますよね。叱らない人もけっこういらっしゃって、ダウンタウンの松本人志さん。叱らないというより、デレデレだからという部分もあるんですが(笑)、娘さんを本当に叱ったことがないそうなんです。子どもはいたずらしたり、叱る場面がたくさんあるじゃないですか。そういうことをいわれても、「えっ?悪いことってしますか?」と、叱るほどの悪いことだとは、感じていないんですね。子どもが赤ちゃんのうちは、「虫歯菌に気をつける」という話があるじゃないですか。それを聞いた松本さんは口へのキスは我慢したものの、かわりに頭にキスをしすぎて、赤ちゃんの頭がはげちゃうんじゃないかと思ったほどだったと。松本さんってすぐに怒りそうなイメージがありますが、娘さんにはデレデレです。
もうひとり叱らない子育てを実践しているのが、北村一輝さんです。26歳になる息子さんは、現在ダンサーとして活躍中。目元が北村さんにそっくりで、濃いめのDNAを受け継いでいます。その子が小さいころから怒らなかったそうなんです。例えばファミレスに行って、子どもたちがやんちゃに走りまわったら……牧野さんならどうしますか?
牧野:その場合は叱りますよ、周囲に迷惑をかけているので叱りますね。
菊池:そうですよね。普通、「静かにしなさい」とか「座りなさい」とか言いますよね。北村さんは一味違って、北村さんが息子さん以上に走るそうなんです。
僕が先に走って、子どもより多く走っていると、僕が大人だから怒られる。息子さんはそれを見てショックを受ける。お父さんが怒られてる、これはやってはいけないことなんだということを、お父さんが怒られて、身をもって教える。それをすると二度とやらなくなるそうです。だから、別のやり方で教えているということですね。やめろと言われても意味がわからないので、自分が怒られて、これはいけないんだなと教える。
牧野:親の威厳は大丈夫なんでしょうかね。最近、ほめ育ということを言われますが、その先も、叱らない子育てでうまくいっているのかを知りたいです。
菊池:息子さんも、今の自分がいるのはお父さんのおかげだというくらい、すごく親子愛にあふれていますから、成功したんじゃないでしょうか。牧野さんの息子さんもそうなりますように!
牧野:与えない教育法でやっていきます!
今回、お話をうかがったのは……菊池真由子さん
東京都生まれ、東京アナウンスアカデミー卒業。卒業後、ケーブルテレビ局のグルメ・旅番組のリポーターに。日本テレビ『レッツ!』でワイドショーリポーターとなり、その後も同局『ザ!情報ツウ』『スッキリ!!』などにレギュラー出演した。取材現場での積極的な姿勢と鋭い質問で、“現場の爆弾娘”の異名をとる。現在は1児の母として育児をしながら、取材や番組出演をこなしている。
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