「プライベートは本人に任せています」の本当の意味とは!?
川内:女優の広瀬すずさんと俳優の山﨑賢人さんが超豪華マンションで“半同棲愛”と文春オンラインが写真付きで報じています。広瀬さんは誕生日が6月19日だったんですが、その前日の夜、事務所の車で帰宅すると、すでに山﨑賢人さんが部屋で待っていました。そしてその後ふたりは一緒に出かけたり、誕生日当日も、広瀬さんと山﨑さんが他のふたりを交えて、東京ドームでの那須川天心選手と武尊選手の試合を見に行っていました。このあたりをバッチリ写真で撮られています。
今回の件で、私たちマスコミには注目すべき点が2つありました。掘り下げてお伝えしたいと思います。
1つ目は、山﨑さんが広瀬さんの自宅に行くとき、そのほとんどが山﨑さんの事務所の車で送られてきているということ。山﨑さんが自分の家に帰ることはまれで、ほとんどの時間を広瀬さんの部屋で過ごしていると。これは、ほぼ同棲状態ということですよね。
2つ目、ここが重要なんですが、文春オンラインが双方の事務所に結婚の予定を確認すると、どちらの事務所も「プライベートは本人に任せております」と同じ答えで、否定しなかったんですよ。同じ答えということは、事務所同士が答えをすり合わせていると考えられます。となると、このふたりの交際は事務所公認の仲だと私たちは読みます。不倫や法的・倫理的な問題がないなど、スキャンダルがないことが大前提ですが、こういう時の芸能事務所の対応には以下4つのパターンがあります。
1. 無回答、ノーリアクション
川内:こういうときは、事務所が猛反対しているな、この交際はすぐに別れてしまうなと予想します。2. 「ノーコメントです」「交際の事実はありません」
川内:このようなときも、やはり事務所は反対していると。ただ本人たち次第で交際は続くかもしれないので、私たちマスコミはエンジンがかかるんです。ふたりの様子をさらに追いかけるところもあります。3. 「友だちのひとりです」
川内:こう答えたときは、事務所はふたりの交際を認めていることが多いです。牧野:友だちと言っているのに!?
川内:別れたときのことを考えて、双方に傷がつかない言い方がこの形なんです。
4. 「プライベートは本人に任せています」
川内:今回のようにこの答えのときは、もしかすると結婚もあるかもしれないと判断することができます。菅田将暉さんと小松菜奈さんのときもそうでした。「これからふたりがどんな行動に出てくるか」と、これもまたマスコミに火がつくんです。事務所の対応を受けて
このような事務所の対応パターンをみて、私たちマスコミは次の一手を考えます。事務所側も交際報道があった場合の答え方には、ものすごく気を使っているんです。そうやって守られていくケースもあれば、事務所に別れさせられた、別れてしまったケースもあります。牧野:今回、お互いの事務所がOKを出しているのは、ひょっとしたらこの相手だったらプラス要素があると見ているのでしょうか?
川内:そうですね。広瀬さんのことで私が覚えているのは、映画『いのちの停車場』のときに、西田敏行さんが広瀬さんの演技を見て、堂々としていて(主演の)吉永小百合さんを食いにかかっているなと思った、と言っていたことがありました。山﨑さんも、主人公を演じていた映画『キングダム』の続編が7月15日に公開されるなど活躍されています。
芸能人の交際報道は、ファンにとっては傷つくこともあったり、なかには交際相手がわかると離れていくこともありますが、今回は事務所としてマイナスになる要素が少ないと考えているんです。両事務所とも、相手に不足はないと判断したのだと思います。この交際、今後の行方が楽しみです!
牧野:今回は深いところまで、解説ありがとうございました!
今回、お話をうかがったのは……川内天子さん
新潟県生まれ。亜細亜大学法学部卒業後、東京・虎の門病院で医療事務の仕事に就くが、司会の仕事への夢が捨てきれず、退職。ラジオたんぱ『ニューストゥデー』のリポーターになる。その後テレビに転向し、朝日放送『モーニングショー』で事件を担当。テレビリポーターとしての活動をスタートさせる。日本テレビ『ルックルックこんにちは』では、レギュラーリポーターとして芸能を担当。