俳優の東出昌大さんが事実上のクビ!? 衝撃的な事務所のコメント

芸能リポーター菊池真由子さんに、旬な芸能ネタをご紹介いただくコーナー。今回は、俳優・東出昌大さんの事務所の退所について、SBSアナウンサー牧野克彦がうかがいました。
※2月22日にSBSラジオIPPOで放送したものを編集しています。

思いが詰まった事務所のコメント

菊池:俳優の東出昌大さんが、ついに所属事務所との専属契約を解消されたんです。事実上のクビですよね。

牧野:仕事が入りだしていると聞いていたのでびっくりしました。

菊池:2月15日に事務所のホームページで発表されたんですが、以前から1月いっぱいで退所になるのではないかといわれていたんです。しかし、2月になっても事務所のホームページに東出さんの写真が掲載されているし、事務所のTwitterでも東出さんのスケジュールが更新されていたんです。このまま事務所が面倒を見るのかなと思っていた矢先、2月14日をもって解消と発表されたんです。

なぜ、1月末や2月末ではなく、中途半端なところで発表されたかというと、東出さんが舞台「悪魔と永遠」をやっていて、それが13日までだったんです。だからその舞台が終わったタイミングで発表したと思われます。舞台中の発表になってしまうと、東出さんの元にマスコミが殺到したり、舞台関係者に迷惑をかけてしまうという事務所の配慮だと思うんです。だから、その日付になったのではないかといわれています。でも、それ以上に話題となったのが、事務所が出したコメントですね。

牧野:衝撃的でした。

菊池:最近、芸能人が事務所から独立するニュースが多いじゃないですか。そのときの事務所のコメントはだいたい「契約が解消になりました。今後も温かく見守ってください」という内容が多いのですが、今回はすごく思いが詰まったコメントでしたよね。

牧野:ちょっと紹介してもらっていいですか?

菊池:「2年間にわたって、弊社はさまざまな問題に全力で対処してまいりました。そして、また、彼の俳優としての再生への道も模索してまいりました」「それは彼自身も同じ思いで進んでいるはずだと思っておりました。しかし 昨年秋、東出の配慮に欠ける行動でその再生への道は頓挫いたしました。その時、私たちが感じたものは怒りというよりも、徒労感と虚しさでした。そして熟慮の末に、これ以上共に歩くことはできないという結論に達しました」ということなんです。

牧野:ここまで書く事務所コメントは初めて見ました。

菊池:私もこんなに思いが詰まった退所のコメントは初めてです。2020年1月の不祥事は不倫ですよね。その時の2億円といわれる違約金を事務所が肩代わりして、俳優としてお願いしますと頭を下げて再生の道を模索してきたんです。地上波のドラマは難しいですが、昨年の10月には3年ぶりの主演映画が公開されたり、ネットフリックスやWOWOWなど配信系のドラマでも、準主役級のいい役で出演したりと本当に事務所が頑張って、仕事が順調な感じがしてましたよね。

牧野:ここから復帰されていくんだなと。アンジャッシュの渡部さんよりだいぶ順調じゃないかと思ってました。

菊池:「コンフィデンスマンJP」の続編の話もありましたから、作品にもすごく恵まれて再生の道を歩んでいたんですが、ここへきて解消となりました。やはり許せなかったのが、昨年の10月に彼女をロケ先に3連泊させた報道ですよね。

牧野:その報道で事務所が怒ってしまったんですよね。

菊池:コロナ禍でみなさん気をつけているなか、関係ない一般女性をロケ先に連れ込んで3連泊させた、その意識の低さに呆れたということですよね。東出さんが所属していたのは「ユマニテ」という事務所なんですが、女優の満島ひかりさんもそこから独立したんです。そのときのコメントは「自分の責任で自由にひとりでやってみたいという満島の思いを尊重し、所属という形ではなくなりますが、出来る限りのサポートをしていきたいと思います」でした。コメントの温度差がよく分かりますよね。

「ユマニテ」には、安藤サクラさんや門脇麦さん、今、アカデミー賞にノミネートされた「ドライブマイカー」に助演している三浦透子さんなど実力派の役者が所属しているんです。でも、このまま東出さんを所属させておくと、他にも示しがつかないという思いもあったと聞いています。いろいろ新人も育ってきているので、このような結論になったようです。

東出さんの今後は?

牧野:これから東出さんはどのような道を歩んでいかれるんでしょうか?

菊池:相当厳しいと思いますよ。東出さんのことはちょっと......と思っていても、事務所がしっかりしているからと信頼関係でオファーがきていたところはあると思います。しかし、フリーになったわけですから、CMやドラマも厳しいと思います。舞台からとしても、13日まで上演された舞台もなかなかお客さんが入らなかったそうなので、先行きは厳しいと思います。あとは、共演女優さんからNGが出たりすることもあるので、フリーになったから自由に仕事できる感じではないですね。

牧野:俳優の世界は、フリーの人も多いんですか?

菊池:多いですが、やはり一部業務提携という形で以前の所属事務所が関わっていることもあります。

牧野:事務所の力は大きいものなんですね。

菊池:やはり、信頼関係で成り立っているので、もし何かあった場合、例えば東出さんがまた不倫をした場合、だれが肩代わりするのかとなったら、個人事務所になると本人が対応しないといけません。ですので、個人事務所の東出さんとなると大変かもしれません。

牧野:ドラマなどで起用する側にとっても、俳優が事務所に所属しているとリスクが軽減される部分があるんですね。

菊池:これからコツコツやっていくしかないですね。

牧野:東出さんの今後を見守りたいと思います。
今回、お話をうかがったのは……菊池真由子さん
東京都生まれ、東京アナウンスアカデミー卒業。卒業後、ケーブルテレビ局のグルメ・旅番組のリポーターに。日本テレビ『レッツ!』でワイドショーリポーターとなり、その後も同局『ザ!情報ツウ』『スッキリ!!』などにレギュラー出演した。取材現場での積極的な姿勢と鋭い質問で、“現場の爆弾娘”の異名をとる。現在は1児の母として育児をしながら、取材や番組出演をこなしている。

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