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絵心ゼロでも漫画が作れる!スマホの新サービス「World Maker」

誰でも漫画家になれる⁉ 新しいWebサービス

皆さんは普段、漫画を読みますか?「漫画を描いてみよう!」と思ったとしても、なかなか絵が上手く描けなくて悩んでいたりするのではないでしょうか。今回は、そんな方に朗報! 集英社が運営するマンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」編集部から登場した、誰でも漫画家になれる新しいWebサービス「World Maker(ワールドメーカー)」をご紹介します。この「World Maker」を制作した「面白法人 カヤック」広報の梶陽子さんにお話をうかがいました。
※9月2日にSBSラジオ、IPPOで放送したものを編集しています。
World Maker

「World Maker」はどんなサービスなんですか?

梶さん:絵が描けなくても、頭の中にある物語をビジュアル化させることができるスマートフォン専用の無料Webサービスです。

牧野アナ:どのようにして開発されたのですか?

梶さん:企画は集英社の「少年ジャンプ+」編集部の方で考えて、面白法人カヤックが開発のお手伝いをさせていただきました。
 
牧野アナ:頭の中にある物語をビジュアル化させるというのは、どのような手順で行われるのでしょうか?

4つのステップで完成!

World Maker
梶さん:
それが非常に簡単で以下のような大きく4つのステップで、自分の頭の中にある物語をスマートフォンで漫画のネームにしていきます。ネームというのは漫画を描く前の「下描きの下描き」のようなもの。ストーリーがあって、それを漫画のコマ割りにして、セリフ、キャラクターの表情などがざっくり描かれたものです。

ステップ1:スマートフォンでセリフやあらすじを入力
ステップ2:自動でコマ割り。コマ割りというのは、枠線で絵を複数に区切って画面を構成すること。複数のコマ割りから内容にあったものを選択。
ステップ3:背景やキャラクター、オノマトペなど約60万点の素材があるので、そのなかから自由に配置して自分だけの漫画ネームが完成!

牧野アナ:それを一から考えようと思うと大変ですが、ある程度用意されているものがあって、それを組み合わせていけるんですね!

梶さん:そうなんです! キャラクターもたくさんの顔の表情やアングルを全て選べるので、自分の頭の中にあるイメージをどんどんビジュアル化することができます。ステップ4では、完成した漫画ネームをSNSで公開するので、編集部からコメントが来ることがあったり、反響なども楽しむことができるサービスとなっています。

牧野アナ: 「こういう漫画があったら面白いな」というアイデアはあるけれど形にできなかった方が、それを形にできることですからね!……ということは、漫画を描く基礎を知らなくても大丈夫なんですね?

梶さん:基礎を知らなくてもできますし、ネームのお手本のようなものもあるので、漫画の基礎を学ぶこともできます!

牧野アナ:「World Maker」を使っているうちに、漫画ってこういうルールで描いていくんだということを学ぶこともできるんですね! そうなると自分らしさというのは、キャラクターデザインなどに出していくことは可能でしょうか?

梶さん:キャラクターの顔や体のアングルなども変えられて、全部で60万点の素材があるので、本当に世界にひとつだけのものができると思います。髪型一つとっても違いますし、表情も58、ポーズも95あります。さらに、いらすとやさんのイラストも1万6000点あるので、色がついたようなキャラクターもできます。

スマートフォンを使った「World Maker」ならではの特徴は?

梶さん:まずは、操作が簡単ということですね。パソコンを使ってのプロのようなものではなくて、誰でも頭に浮かんだ物語をその場ですぐに漫画のネームにできる。あとは自分のスマートフォンに保存されている写真をキャラクターなどに使うこともできるので、私は子どもの写真を使って、子供の成長記のような漫画を作れるかも!と思いました。

牧野アナ:キャラクターを身近な人、写真の中にある人物にしていけるんですね!

梶さん:人物が写っている背景もそのまま使えますので、子供をキャラクターとして使っていけるんです。

こうしたサービスを始めようと思ったきっかけは?

梶さん:ジャンプ+ 副編集長の林士平(りんしへい)さんが考案されたサービスです。「漫画をつくる人を増やすにはどうすればいいのか」を数年前から考えられていて、絵を描く人や文章を創作している人は多いのに、漫画を描く人が少ないのはなぜかを考えたときに、ネックは物語があってもビジュアル化するのが難しいからではないかと思ったそうです。そこで、ビジュアル化するお手伝いができたら、もっと漫画を作ってくれる人が増えるのではないか!と、このサービスを考えたそうです。

牧野アナ:アニメ業界もやや中国に押されぎみという風に聞くのですが、これから日本の漫画家を育てていくためにもひとつのきっかけになりそうですね!

「World Maker」、いつから始まる?

梶さん:まずは9月8日から「World Maker」クローズドβ版を先行で限定公開し、9月22日からは誰でも利用できるオープンβ版を公開します。

牧野アナ:サービス料金は? アプリではないんですよね?

梶さん:料金は無料です。ブラウザサービスなので、Webサイトにアクセスしていただければ利用できます。

牧野アナ:せっかくなら「World Maker」で描いた自分の漫画が、世界にどのくらい通用するものなのか、自分のレベルを試してみたくなるという方もいらっしゃるかと思います。何かそうした場はありますか?

リリースを記念して「World Maker ネーム大賞」開催!

梶さん:β版のリリースを記念して、多くの方に「World Maker」をご利用いただくために「World Maker ネーム大賞」を開催いたします。大賞に選ばれた2作品は、ジャンプ連載作家である宇佐崎(うさざき)先生、大石先生が作画をしてくれた上で、「少年ジャンプ+」で掲載デビューすることができます!さらに30万円の賞金もご用意しています。

牧野アナ:これはすごい! 私は小学生の頃、卒業文集に漫画家になりたいという夢を書いたのですが、結局実現しませんでした(苦笑)。でも、そういう途中で諦めてしまった人にもチャンスがありますね!!

梶さん:応募内容は、1ページから最大4ページで、テーマに沿って漫画を作って頂くのですが、1ページからでOKなので、思いついたことをどんどん出していただけると嬉しいです。詳細は「World Maker」 β版【少年ジャンプ+】Twitter公式アカウント(@WorldMakerApp)をご覧ください。公式アカウントをフォローしていただき、そこに#WorldMakerをつけて漫画ネームの画像をツイートしたらエントリー完了となります(10月8日まで)。

牧野アナ:最後にメッセージをお願いします。

梶さん:今回、本当に頭の中にある物語をビジュアル化できて、誰でも漫画家になれるという話を聞いた時、すごくワクワクしました。自分だったら子供の成長日記を描きたいなとか、仕事や趣味のこと、自分の両親に紹介して、おじいちゃんおばあちゃんの生活ってどういうことかなど、いろいろな事に使えるな思いました。ぜひ皆さんも、なにげない日常を描いたり、これまで誰にも言ってなかった漫画家になりたいなという想いがある方は、このサービスを使い、漫画家デビューに向けて一歩を進んでいただければなと思います。

 

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