【角田光代さん講演会「書くこと・読むこと・暮すこと」】作文だけが突出していた

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、3月10日に静岡市葵区のもくせい会館で開かれた作家・角田光代さんの講演会「書くこと・読むこと・暮すこと」。静岡図書館友の会主催。講演は対話形式で行われ、静岡新聞社生活報道部の西條朋子副部長が聞き手を務めた。

幼少期から現在までの、本と自身の関わりを率直に話した。「内気だった」保育園時代。「することがないから、絵本を開いて読んでいるふり」。小学校に入ると「書くことを覚えた」。本がものすごく好き、作文だけが突出して秀でている。そんな生徒だったという。「高校卒業後の進路を決めるとき、国語しかできるものがない」。それで大卒後、作家に。ある種のシンデレラ物語だろう。柔和な笑顔の背後に眠る、一徹の心が感じられた。(は)

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