【「現代詩手帖」2024年2月号】「県勢」新鋭詩人の言葉をたっぷりと
芦川さんが「犬、犬状のヨーグルトか机」をセルフ解説。創作の外側にある「興味の対象」の列挙が楽しい。ホックニー展、キース・ジャレット、クレヨンしんちゃん、ボリス・ヴィアン…。手の内を明かす記述を踏まえて本人の詩を読んでも、薄っぺらく感じない。詩の強度。小川さんの「色えらび」についてのインタビューは非言語的モチーフへの言及が興味深い。「言葉で印象派みたいに雰囲気を描けたら」という発言は、強くうなずけた。(は)
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