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静岡新聞教育文化部

【「現代詩手帖」2024年2月号】「県勢」新鋭詩人の言葉をたっぷりと

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、雑誌「現代詩手帖」2024年2月号(思潮社)。同社の新しい詩集シリーズ「lux poetica」から、それぞれの第一詩集を発刊した芦川和樹さん(三島市出身)と小川芙由さん(静岡市)の手記やインタビューを掲載。

芦川さんが「犬、犬状のヨーグルトか机」をセルフ解説。創作の外側にある「興味の対象」の列挙が楽しい。ホックニー展、キース・ジャレット、クレヨンしんちゃん、ボリス・ヴィアン…。手の内を明かす記述を踏まえて本人の詩を読んでも、薄っぺらく感じない。詩の強度。小川さんの「色えらび」についてのインタビューは非言語的モチーフへの言及が興味深い。「言葉で印象派みたいに雰囲気を描けたら」という発言は、強くうなずけた。(は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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