【奥能登国際芸術祭2023から①】 「最果ての地」でカワイのピアノに遭遇

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、石川県珠洲市で11月22日まで開催中の広域アートフェスティバル「奥能登国際芸術祭2023」の作品から。

能登半島のほぼ北端、狼煙漁港近隣に置かれた小野龍一さんの作品「アイオロスの広場」は河合楽器製作所製造の古いピアノを使用。フレームに「S.MIKI」の刻印がある。大阪の三木楽器がカワイに製造依頼し自社ブランドで販売した模様。ピアノ線から黒い糸が引き出され、直立する24本の長短の家屋廃材に結ばれる。作者は東京芸大でジョン・ケージを研究。鳴るはずのないピアノと役目を終えた木材でどんなセッションを夢想したのか。(は)


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