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静岡新聞教育文化部

【東京バレエ団 上野水香オン・ステージ全国ツアー】もはや存在自体が「芸術」

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、3月30日に浜松市中央区のアクトシティ浜松で行われた、東京バレエ団上野水香オン・ステージ全国ツアー浜松公演。

場面を彩る照明や衣装など芸術的な要素はいっさいない。第3部、ボレロ。手の指の動き一つ一つが繊細で、上野水香はもちろん、舞台上の選ばれしダンサー全員が「芸術」だ。力強さは鼓動のよう。心の奥に入り込み響いていく。バレエという芸術を観に来たはずなのに、上野水香の存在が「芸術」なのだと気づく。カーテンコール、何度も両手でハートを作る。日本を代表するプリンシパルの、舞台と素顔のギャップに魅了された。(ぐ)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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