LIFEライフ

静岡新聞教育文化部

【奥能登国際芸術祭2023から③】風の流れも出演者の一員

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、石川県珠洲市で11月22日まで開催中の広域アートフェスティバル「奥能登国際芸術祭2023」の作品から。第3弾。
沼津市出身のコスチューム・アーティストひびのこづえさん主導のパフォーマンス「Come and Go」は、「タカラヅカ」ならぬ「スズズカ」の芝生広場で上演。2007年に閉じた保育所の建物と庭を野外舞台に転用している。男女15人がバレエやマイムの要素も織り込んで色とりどりの魚を演じた。ごく軽い素材の布で作られた「大道具」が、ふわふわとたなびき、時に浮かび上がる。陽光の中で繰り広げられる幻想的な景色。空気の流れも出演者の一員に思えた。(は)
 

 

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

あなたにおすすめの記事

RANKING