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静岡新聞教育文化部

【SPACの「伊豆の踊子」】 芸術劇場で四つ打ち

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、10月10日に静岡市駿河区の静岡芸術劇場で行われた静岡県舞台芸術センター(SPAC)の「伊豆の踊子」。川端康成原作、映像監修は本広克行さん、台本・演出は東京デスロック主宰の多田淳之介さん。10月10日は中高生鑑賞事業としての公演。一般公演は11月19日まで静岡芸術劇場。その後、2024年2月まで下田市、伊豆の国市、浜松市、沼津市を巡回。
横長のスクリーンに写る伊豆各地の映像を前に、俳優たちが歩く、歩く、歩く。右から左に、奥から手前に、手前から奥に。歩き方によっては集団がばらけたりまとまったり。物語の進行にも大きく関わる、この俳優の動かし方こそ多田演出の真骨頂なのだろう。一編のDJミックスを聴いているような切れ目ない音楽使いとドラァグクイーンのダンスも印象的。ビヨンセの声に鳥肌が立った。芸術劇場で聴く低音の四つ打ちは実に新鮮。心地良い。 (は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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