【大阪・関西万博でSPAC「千一夜の森」】池の周囲を巡る観客参加型のパフォーマンス。7人の俳優が繰り広げる四つの物語

静岡新聞論説委員がお届けするアートやカルチャーに関するコラム。県舞台芸術センター(SPAC)が大阪・関西万博で上演中の「千一夜の森」の写真が届いた。

SPACが大阪・関西万博に参加している。回遊式パフォーマンス「千一夜の森」は、宮田裕章慶応大教授がプロデュースするシグネチャーパビリオン「Better Co-Being」との協働企画。「アラビアンナイト」としても知られる「千夜一夜物語」が下敷きという。

7日から12日まで、毎日午後7時から行われるが、初日は定員45人に整理券を求めて約300人が来場した。8日から抽選方式に変更された。

台本・演出はSPAC芸術総監督の宮城聰さん。音楽はSPAC作品ではおなじみの棚川寛子さん。出演は石井萠水さん、大内智美さん、河村若菜さん、桜内結うさん、佐藤ゆずさん、鈴木真理子さん、渡邊清楓さん。

観客は15人ずつの3グループに分かれ、それぞれ赤緑紫のアラブ風の王冠を着用し、池の周囲を巡る。池の周囲には3カ所のポイントがあり、それぞれで5分ほどの物語が披露される。最後は45人が合流して、俳優たちの群読で大団円。初日は日没後の空に月が浮かび、物語を盛り上げたという。

(は)
 
<DATA>
■日本国際博覧会協会主催SPAC「千一夜の森」
会場:大阪・関西万博会場内「静けさの森」
8月10日以降の開演日時:8月10日(日)午後7時(集合午後6時45分)、11日(月)同、12日(火)同
上演時間:約30分
定員:45人
参加方法:抽選方式。正午にシグネチャーパビリオン「Better Co-Being」受付で抽選券を配布。午後2時、同じ場所に当選番号を掲出



 

静岡新聞の論説委員が、静岡県に関係する文化芸術、ポップカルチャーをキュレーション。ショートレビュー、表現者へのインタビューを通じて、アートを巡る対話の糸口をつくります。

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