
大阪・関西万博で世界中の人が日本を訪れる中、地方へのインバウンド拡大のきっかけとして期待されるのがアニメやマンガです。万博会場で開かれたイベントで、静岡県内からは静岡市と沼津市がその魅力をPRしています。
<青木隆太アナウンサー>
「大阪・関西万博にやって来ました。私がいまいるのが大屋根リングの上、会場の西側になります。開幕から3週間、ゴールデンウイークということもあって非常ににぎわっています。大屋根リングの外に来ました。こちらには機動戦士ガンダムの立像が立っています。静岡市にプラモデルの生産拠点を構えるバンダイのパビリオンです。こちらには、国籍を問わず、多くの方がカメラを向けています」
世界から『かっこいい』と捉えられる日本の魅力、「クールジャパン」。アニメやマンガなどのコンテンツで日本のファンを増やし、経済成長につなげようと国をあげて取り組むなか、万博はクールジャパンを発信する絶好の機会です。
5月2日までの3日間、「アニメ・マンガツーリズムフェスティバル」が開かれ、作品にゆかりのある全国26の自治体などのブースのほか、約100人の漫画家の直筆の色紙が並びました。ゆかりの土地を訪れる外国人を増やすことが狙いのひとつです。
<アメリカから来た人>
「ワンピースの作者の出身地である九州、例えば、熊本に行きたい」
<青木アナウンサー>
「静岡県からは2つの出展です。沼津市の『ラブライブ!サンシャイン!!』メインキャラクターの高海千歌のパネルがあります。そして、静岡市は『ちびまる子ちゃん』です。まるちゃんが大人気です」
学校の統廃合を防ぐため、立ち上がった女の子たちの姿を描いたアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』。放送開始から2025年で9年となりますが、今も沼津市の盛り上げに一役買っていて、今回は限定ポストカードの配布や主人公がナレーションを務める観光案内ビデオを流して、沼津市をPRしました。
<沼津市役所産業振興部 甘中弘一さん>
「アニメが終わって5年くらい経つが、まだ『初めて沼津に訪れた』という方もいる。そういう方も含めて何度も来ていただければという思い」
静岡市からは『ちびまる子ちゃん』。静岡市清水区のエスパルスドリームプラザの中にあるちびまる子ちゃんランドが出張して、訪れた人をまるちゃんが出迎えます。
<大阪から来た人>
「子どもの頃からちびまる子ちゃんを見ているので、まさか3Dで出会えるなんて」
<青木アナウンサー>
「ちびまる子ちゃんランドあるんですけど」
<大阪から来た人>
「知らなかった!」
<静岡市観光政策課 鈴木新一郎さん>
「台湾や中国のお客さんがたくさんいらっしゃった。アニメの力は大きいなと感じたので、ちびまる子ちゃんとちびまる子ちゃんランドを生かして国内外からの誘客につなげていきたい」
最終日の2日は、『サイボーグ009』島村ジョーのコスプレをしたクールジャパン戦略担当・城内実特命担当大臣と広報大使を務めるえなこさんのトークショーが開かれました。
<えなこさん>
「その土地に行くことで本当に自分が大好きなアニメやキャラクターが存在しているんじゃないかと、盛り上がれる楽しみがあるんじゃないか」
<城内実 クールジャパン戦略担当・特命担当大臣>
「大事なのは土地の食や伝統文化を一緒に楽しんでいただいて、良い意味でお金を落としていただいて、地方の創生や活性化につながる、お互いWin―Winになるものを目指していきたい」