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静岡市清水で「第9回富士山コスプレ世界大会」が開催!写真30枚で振り返る“富士コス”の2日間


2023年11月25日(土)・26日(日)の2日間、日本一コスプレに理解のあるまち“清水”で、“富士コス”の名で親しまれる県内最大級のコスプレイベント『富士山コスプレ世界大会』の第9回大会が開催されました。

清水駅前銀座商店街やエスパルスドリームプラザも会場の1つになっていますが、ステージやランウェイが設置されているメイン会場は、去年の第8回大会からJR清水駅東口公園に設けられているため、天候の影響が心配されましたが、2日間に亘って好天に恵まれ、県内外から来場した多数のコスプレイヤーとコスプレイヤーの姿を見に来た来場者で清水のまちは賑わいました。

ゲストコスプレイヤーとともにステージで開会を宣言する伊東哲生実行委員長

1日目午前10時30分のオープニングセレモニーにゲストコスプレイヤーらとともに登壇したのは、本大会の実行委員長としておなじみの伊東哲生さん。高らかに開会を宣言し、コロナ禍の中止から復活して2年目となる第9回大会が開幕しました。

SBSテレビ編成実績アニメ(1日目AM:東口公園)

開幕直後、1日目の午前中は、まだ来場者の数はそれほど多くありません。レイヤーさんをゆったり写真撮影するには、とても良い時間帯です。とはいえ、全てを紹介できるわけでもないため、SBSテレビで放送実績のあるアニメに限定して、4組に写真撮影にご協力いただきました。

『【推しの子】』より星野アイ

『NARUTO -ナルト-』より“うずまきナルト(左)”と“うちはサスケ(右)”

『東京リベンジャーズ』より佐野万次郎。 ※原作漫画は『東京卍リベンジャーズ』

『鬼滅の刃』より竈門炭治郎(左)と冨岡義勇(右)

『鬼滅の刃』の人気衰えず

1日目のオープニングステージ

1日目正午から始まったオープニングステージも、まだ人はまばらです。しかしながら、静岡県内の他の放送局もこの1日目の午前中に取材を行っていました。もし、メディアに取り上げられたいというレイヤーさんがいらっしゃれば、この時間帯に来場すると、取材される可能性は上がるかもしれません。

このステージでパフォーマンスをしていたチームの中にも、冨岡義勇と胡蝶しのぶコスの方がいました。開幕直後から、鬼滅コスのレイヤーは何組もおり、『鬼滅の刃』の人気が健在であることを感じさせました。

清水ならでは、サッカーファンとコスプレイヤーが交差

シャトルバスを待つ清水エスパルスとモンテディオ山形のサポーター

1日目の昼前後、“コスプレのまち”である以前から、“サッカーのまち”であった清水らしい現象が起こります。この日は午後1時から清水エスパルスのJ1昇格プレーオフ準決勝の試合がIAIスタジアム日本平であったため、会場へ向かうシャトルバスに長い列ができていました。

そのすぐ脇は、富士コスの会場です。オレンジ色のユニフォームをまとったエスパルスのサポーターが、バスの待機列や清水駅のペデストリアンデッキから「何が行われているんだ!?」といった表情で、コスプレ会場を見つめている姿が印象的でした。

夕方に向けて会場に賑わいが

1日目パフォーマンスステージ第2部 『ひろがるスカイ!プリキュア』コスでのパフォーマンス

清水エスパルスのJ1昇格プレーオフ決勝への進出が決まった午後3時頃になると、徐々に人が増え始めました。午後3時30分頃に始まったパフォーマンスステージ第2部では、昼ごろまでとは比べものにならないほど、オーディエンスが増えていました。

1日目パフォーマンスステージ第2部 ステージ周辺はかなりの人出に

ペデストリアンデッキから会場を見下ろせるのも、会場が東口公園になったことのメリットです。今年は降雨はありませんでしたが、前回大会では、雨に濡れずに見学できるスペースとして重宝されていました。

県の理事、静岡市長もコスプレ姿で登場!

ステージで挨拶する難波喬司静岡市長

そんな中、ステージに中世ヨーロッパの銃士風のコスプレでサプライズ登場し会場を沸かせたのが、静岡市の難波喬司市長でした。田辺信宏前市長も在任中、コスプレ姿で富士コスに登場しており、市長が変わり来場するのかどうか注目されていましたが、しっかりコスプレしての登場となりました。

県の理事とステージに上がる中国人コスプレイヤー折崎さん(左)

また、このパフォーマンスステージ第2部には、静岡県の理事もコスプレ姿で登場し、行政の後押しも受けたイベントであることが感じられました。今年の富士コスは静岡県の「東アジア文化都市2023」事業のプログラムに採択されており、中国の人気コスプレイヤーが招待されました。

熱気に包まれたコスプレランウェイ

1日目のコスプレランウェイ

そして、会場の熱気が最高潮に達するのが富士コス名物とも言って良い「コスプレランウェイ」です。実行委員会によると、年々、参加希望者の数や質が上がってきており、今年はステージに登場するチーム数も増やしたということです。

『ディズニー ツイステッドワンダーランド(ツイステ)』

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

『桜蘭高校ホスト部』

『ホロライブ』

ランウェイのラストを飾る全員登場のパフォーマンス

全てのチームのランウェイが終了すると、ラストは登場したレイヤーが全員一斉にランウェイに再登場します。バラエティに富んだ何十名ものコスプレイヤーがランウェイいっぱいに広がる様子は圧巻です。

ステージのラストを飾るのは作品別・ジャンル別のフォトセッション

『にじさんじ』併せ

男声アイドル系併せ

『刀剣乱舞』併せ

ジャンプ系併せ 中心で存在感を放つイギーはコスプレ撮影スタジオ「清水ノンタウン」の代表?

1日目最後のステージイベントは「フォトセッション」です。作品やシリーズ、ジャンルなど、特定の条件の下で、関連性のあるコスプレをした人が集まる、いわゆる「併せ(合わせ)」で、ステージ上で写真撮影を楽しむというプログラムです。

1日目のフォトセッションでは、『ボーカロイド』『プリキュアシリーズ』『ディズニー ツイステッドワンダーランド』『刀剣乱舞』『原神』『にじさんじ』『スター・ウォーズ』『女性アイドル系』『男性アイドル系』『ジャンプ系』の10の作品・ジャンルのコスプレイヤー達が、ステージ上に集結しました。

富士山もくっきり!朝から天候に恵まれた2日目

静岡市清水文化会館(マリナート)のデッキからは、メイン会場の向こうに富士山を望むことができる

2日目の11月26日は、1日目よりさらに雲が少なく気温も上がり、コスプレ日和となりました。会場からは雪化粧をした富士山がくっきりと見え、“富士山”の名を冠した大会名に恥じない景色が広がりました。

富士コスのステージイベントは、1日目・2日目ともにほぼ共通のスケジュールとなっており、出演者が入れ替わりますが、内容は基本的に同じとなっています。

来場者を熱狂させるゲストコスプレイヤーのパフォーマンス

左からアツシ・ノヴァさん(五条悟)、まじめさん(伏黒甚爾)、露乱さん(夏油傑)

2日目の「EXTRA STAGE」では、ゲストコスプレイヤーで1日目から参加のまじめさん、アツシ・ノヴァさんに露乱さんが加わり、『呪術廻戦』の五条悟・夏油傑・伏黒甚爾に扮した3人が圧巻のパフォーマンスで来場者を魅了しました。3人はその後のランウェイでも迫力あるパフォーマンスを披露し、会場を沸かせています。

2日目のランウェイは初音ミクのコスプレで登場したゲスト、七海あくあさん

こうしたゲストによるハイクオリティなコスプレとパフォーマンスも富士コスの魅力となっています。

2日目のコスプレランウェイ

2日目のランウェイは、1日目よりも多い30ものチームが出演しました。ランウェイ周辺もオーディエンスでいっぱいとなり、富士コス2日間のピークと表現しても良いイベントでした。

『原神』


『幽遊白書』

妖狐×僕SS

『原神』で幕を閉じたフォトセッション

最後を飾った『原神』併せ。作品単体としては2日間のフォトセッションの中で最も多い人数だった。

2日目のフォトセッションは、その後、人気コスプレイヤーのパネル抽選会がある関係で、『呪術廻戦』『刀剣乱舞』『原神』の3作品の併せのみが行われました。ラストを飾ったのは『原神』で、ステージ上には35人程が集まりました。

来年、第10回大会は“原点回帰”の大会へ

2日目午後6時半頃の会場の様子

こうして、2日間に亘った第9回大会は、大盛況のうちに幕を閉じました。今回はメイン会場のステージイベントを中心に紹介しましたが、富士コスの魅力は、コスプレ体験や痛車展示、そして商店街やエスパルスドリームプラザでもコスプレが可能であることなど、多岐にわたります。

コロナ禍前までコスプレランウェイのステージが設置されていた清水駅前銀座商店街の北側

次回は10回目を数える節目の大会となりますが、伊東哲生実行委員長によりますと、商店街の活性化のために始めた事業であるというところに立ち返る“原点回帰”の大会にしたいということです。

一体、どんな形の大会になるのか、進化を続ける富士コスから、今後も目が離せません。

(文:深夜の天輔星)

静岡新聞SBS有志による、”完全個人発信型コンテンツ”。既存の新聞・テレビ・ラジオでは報道しないネタから、偏愛する◯◯の話まで、ノンジャンルで取り上げます。読んでおくと、いつか何かの役に立つ……かも、しれません。お暇つぶしにどうぞ!

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