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静岡新聞教育文化部

【SPACの「お艶の恋」】たきいみきさん、谷崎原作と相性良し

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、12月7日に静岡市駿河区の静岡芸術劇場で行われた静岡県舞台芸術センター(SPAC)の「お艶の恋」。谷崎潤一郎原作、演出は石神夏希さん。9、10の両日も静岡芸術劇場で公演。午後2時開演。

1915年のベストセラー「お艶殺し」を演劇化。舞台には熱帯の植物が葉を茂らせ、中央には小舟が。芸術劇場に「水辺」が出現。原作の登場人物お艶、新助、徳兵衛らが「魂」となって現世の役者に自分たちを演じさせる。客席は「セリフを口にする役者」ではなく、終始「状況を説明する役者」を目撃する。実に得難い体験。ことし同じ谷崎原作「刺青」の一人芝居が強烈な印象を残したたきいみきさんが、今回は男役。無限の引き出しを感じる。(は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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