
【たきいとやまだの会vol.1】 動悸がおさまらない

古民家の奥座敷でとんでもないものを見た、という印象。終演後、しばらく動悸が続いた。秘儀に参加させられているような「居心地の悪さ」と、たきいさんの掌の上で遊ばされているような心地よさが同時に押し寄せる。べらんめえな刺青師を舌なめずりで演じながら、その目がロックオンする女の肉体も自分で表現するという、二律背反的なたきいさんの演技。こんな事が成立しうるのか。クライマックスの主従逆転は、影絵的演出が見事。
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