【劇団「ユニークポイント」の「紙風船」】 切なさと、はかなさと
岸田國士の1925年の短編戯曲を山田裕幸さんの演出、古澤光徳さんと西山仁実さんの出演で。演劇界では極めてよく知られた二人芝居。7月に人宿町やどりぎ座(静岡市葵区)で見た武石守正さん、蔭山ひさ枝さんの「紙風船」とは、夫唱婦随のニュアンスが異なる。西山さんの「妻」は古澤さんの「夫」に対して少し強い態度。舞台を病室に置き換えたことで、夫の妻に対する「かけがえのない思い」が強調される。はかなさ、切なさが入り混じる。(は)
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