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静岡新聞教育文化部

【劇団「ユニークポイント」の「紙風船」】 切なさと、はかなさと

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、11月12日に藤枝市の白子ノ劇場で上演されたユニークポイント「紙風船」。13日午後7時からも上演。

岸田國士の1925年の短編戯曲を山田裕幸さんの演出、古澤光徳さんと西山仁実さんの出演で。演劇界では極めてよく知られた二人芝居。7月に人宿町やどりぎ座(静岡市葵区)で見た武石守正さん、蔭山ひさ枝さんの「紙風船」とは、夫唱婦随のニュアンスが異なる。西山さんの「妻」は古澤さんの「夫」に対して少し強い態度。舞台を病室に置き換えたことで、夫の妻に対する「かけがえのない思い」が強調される。はかなさ、切なさが入り混じる。(は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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