
【劇団静火「片付けたい女たち」】寺院本堂にマンションの一室が見えた

音信不通になった旧友「ツンコ」の家を訪ねる「バツミ」と「おチョビ」。女3人が部屋の片付けをしながら、悔いや思い出、罪の意識と向き合う|というのが大筋だ。何よりキャラクター性を誇張しつつも現実的に感じられる3人の会話が素晴らしい。寺の本堂を使った特殊な公演。ツンコ宅の「窓」から金ぴかの仏具がちらちら見えつつも、舞台がマンションの一室にちゃんと思えた。〝片付けたい男〟としては汚部屋のリアルさも高く評価したい。(マ)
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