LIFEライフ

静岡新聞教育文化部

【人宿町やどりぎ座5周年記念公演「劇団渡辺版『不思議の国のアリス』」】 堅牢な骨格、園庭広々

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、静岡市葵区の小劇場「人宿町やどりぎ座」の5周年を記念した特別公演「劇団渡辺版『不思議の国のアリス』」。ルイス・キャロル原作、構成・演出劇団渡辺。同公演は10月15日まで。10月2、6、7、10日は休演。

劇団渡辺の面々に県内の様々な劇団関係者が加わり、約50人が日替わりキャストで届けるお祭り演目。濃密な会話劇はないが、親密なアドリブをあちこちにちりばめ、思わず笑みが出る楽屋落ちも多数。世界中で知られる「アリス」の骨格は堅牢、それがゆえに「遊び」の園庭は広さをキープできる。7歳のアリスを演じる蔭山ひさ枝さんが「遊び」の領域を無邪気に拡張。酩酊と覚醒を行ったり来たりする大石宣広さんの多芸ぶりに感服。(は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

あなたにおすすめの記事

RANKING