【人宿町やどりぎ座最終演目「For Encounters」】汗染みが演出の“キモ”では
6人が言葉を介さず動き続ける80分。一人一人がランダムな動きを繰り返す。ある者は舞台を横切り連続垂直ジャンプ。ある者は半円を描くように歩き、舞台上で三点倒立。ビートルズの名曲が何度も響くうちに、観客はそれがプログラムされたものだと気づく。俳優同士にもある種の「干渉」が漂う。この過程がスリリング。そして、俳優の肉体の強靱さが強烈に印象づけられる。演出の“キモ”は、衣装と額に浮かぶ「汗」だったのでは。(は)
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