【人宿町やどりぎ座最終公演「劇団渡辺版『不思議の国のアリス』」】台本と「雑談」 バランスの妙
2018年の同劇場こけら落としの演目。約50人の客演俳優が日替わりで登場する。毎日違う様相を見せる舞台は、小劇場ならではの緊張感と楽屋落ちが共存。初日はお茶会、ハンプティダンプティ、コーカスレースから女王裁判へ。台本とアドリブの境目にその日ならではの「一回性」が浮き上がる。この日は「東京都知事選」「はま寿司」「オランダの空港」など、よく聞けばどうでもいい「雑談」が、実に心地よくちりばめられていた。(は)
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