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静岡新聞教育文化部

【SPACの「ばらの騎士」】 三島市ゆかりの「あの曲」も

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、静岡市駿河区の静岡芸術劇場で1月19日に行われた静岡県舞台芸術センター(SPAC)の「ばらの騎士」(中高生鑑賞事業公演)。フーゴー・フォン・ホーフマンスタール原作のオペラを宮城聰さん、寺内亜矢子さんが共同演出。1月20、21日、3月10日に一般公演。期間中平日の中高生鑑賞事業公演の一部は一般発売がある。

1911年初演のウィーンが舞台のオペラを、日本の明治時代に設定移行。貴族階級のドタバタ色恋物語は、今時珍しいほど胸のすく結末。音楽担当の根本卓也さんは役柄ごとに異なる楽曲スタイルを採用していて、物語との連環が見事。執事役の石井萠水さんはじめ、役者が指揮者を務めるのもSPACらしい。本多麻紀さん演じる元帥夫人は低くささやくようなコーラスが基調で、極めて良質なアンビエントとして耳に響いた。三島市ゆかりの「あの曲」も。(は)

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