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静岡新聞教育文化部

【SPAC、鳥の劇場共同制作「友達」】 「静岡新聞を広げる」行為が示すもの

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、静岡市駿河区の舞台芸術公園野外劇場「有度」で4月27日に行われた静岡県舞台芸術センター(SPAC)、鳥の劇場(鳥取市)共同制作の「友達」。安部公房作、鳥の劇場の中島諒人さん演出。この日開幕した「ふじのくに⇄せかい演劇祭2024」の一環。同作品は28日も上演。演劇祭は5月6日まで。

SPACから5人、鳥の劇場から5人の俳優10人で構成。今週のぐずついた天気の名残とも言える「ぬれた野外の舞台」で展開される密室劇という状況がいい。招かれざる客7人に領域のみならず価値観もじわじわと侵犯される男のカタストロフィーが、大量の笑いとともに描かれる。当日、前日の静岡新聞が極めて重要な場面で小道具として用いられている。「新聞を広げる」行為は、「安定した日常」の表象として機能することを再認識。(は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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