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子どもの習い事の選び方。本人の興味を優先に

今回は子どもの習い事について、家庭教育協会「子育ち親育ち」代表でAll About子育てガイドの田宮由美さんに、SBSアナウンサー重長智子がお話をうかがいました。
※2023年5月12日にSBSラジオIPPOで放送したものを編集しています

人気の習い事も時代と共に変化

重長:最近人気の習い事を教えてください。

田宮:プログラミングが人気です。学習指導要領が改訂され、2020年度から小学校でプログラミングの授業が導入されました。それまで珍しい習い事だったのが人気の習い事に変わり、教室数も急増しています。

重長:大人は躊躇しがちですが、子どもはすーっと自然に飲み込めるものなんですか。

田宮:最初から複雑なものはやらず、順序立てて指導してもらえるので大丈夫だと思います。それ以外にも2021年の東京五輪からスポーツクライミング、スケートボード、空手、サーフィンなどが競技種目に追加され、ボルダリングやスケートボードの習い事をする子どもが増えました。

重長:静岡県内でもボルダリングやスケートボードができる場所が増えたなと感じます。

田宮:それ以外ですと、スイミングや英会話は相変わらず人気の習い事の定番です。また野球やサッカー、フィギュアスケートなどの選手や、将棋の棋士が活躍すると、その習い事は一気に人気が出る傾向があります。

「興味を持っていること」「やりたいこと」をまずは優先して

重長:習い事はいろいろありますが、1週間は7日しかありません。どうやって習い事を選んだらいいですか。

田宮:子どもが興味を持っていること、やりたいことから選ぶのが一番です。技術の習得だけでなく、スポーツ系だと体力や礼儀作法など、芸術系だと想像力や発想力など育みたい力にも目を向けて、その中から興味のあるものを考えてみるのもよいでしょう。

重長:まずは「興味を持っていること」、そして「どういった力を伸ばしたいか」がポイントですね。

田宮:同じ習い事でも、教室によって目標に掲げているものが違う場合があります。スポーツ教室では「子どもが楽しむため」なのか「将来プロを目指すため」なのか、学習塾では「日々の学習のフォローのため」なのか「中学受験のため」なのかなど様々です。ぜひ見学して指導者と話をして、目的にあった習い事を決めてください。

重長:あとは曜日など親として気になる項目もありますね。

田宮:通う手段や時間帯、費用だけでなく、スポーツ系の習い事だとお茶当番や送迎など親の負担も大きいので、事前に調べることをおすすめします。

いつから始めたらいいの?

重長:新年度に始めるのが良いというイメージをもっていますが、もう5月に入っています。今から入るとすると、どんなものがいいですか。

田宮:確かに新年度から始めるというイメージもありますが、学校の新年度と習い事の始まりをズラすという考え方の人も多いです。子どもが新しい環境に慣れていない中、また新しいことを始めてしまうと、子どもの負担が大きくなってしまうので、習い事の始まりを5月からにするところも多いです。

重長:新年度以外だと、どのタイミングから始めるのがいいですか。

田宮:夏休みは時間が多くあるので、過ごし方のひとつとして、習い事をさせる家庭も多いです。習い事側もそれを考慮して、その時期に夏季特別講習やキャンプなどを開催することがあるので、そこから入会されるのもいいと思います。

親の習わせたいものを子どもに習わせるには

重長:親がこの習い事をやってほしいと願っても、子どもが嫌がるときはどうしたらいいですか。

田宮:これは非常に多い質問です。やはり親の習わせたいことを無理に押し付けるのはNGです。そういうときは「親が習わせたいことに興味を持たせる環境づくりをしてください」と話しています。親が野球を習わせたいと思ったら「一緒にキャッチボールをする」、スイミングでしたら「泳ぐことの楽しさを体験させる」、ピアノでしたら「素敵な曲をたくさん聴かせる」など、子どもの気持ちを高めて、子どもが習いたいと思ったときに「じゃあやってみようか」というのが一番理想です。

重長:日々仕事もしているので、そういう環境をつくりたいなと思っても「時間がないな」と思いますが、そこは親が頑張る方がいいですね。

田宮:親が楽しそうに音楽を聴いているなど、親が興味のあることは子どもも自然と興味を持ちますよ。

重長:どんな習い事が子どもに合っているのか、見極めるポイントがあれば教えてください。

田宮:親が「この子はこういうタイプ」と決めつけるよりも、経験値を増やすという意味で、低学年のうちは興味を持ったものを習わせてあげればいいと思います。その中から特に興味を示すものが見つかっていくと思うので、そこから絞っていかれるとよいでしょう。

重長:田宮さんのお子さんはもう立派に成人されていると聞きました。お子さんが小さい時に、習い事でのご苦労はなかったですか。

田宮:送迎は苦労しました。それ以外は、子どもたちが興味を持って習っていたことだったので、良き理解者として楽しく応援できたかなと思っています。

重長:「行きなさい」ではなくて、「応援しているから頑張ってね」というように、子どもの良き理解者になることは大事ですね。

田宮:そうですね。親は子どもの良き理解者としての応援と、同じ目線で興味を持って楽しむことが大切です。

重長:ありがとうございました。
今回お話をうかがったのは……田宮由美さん
家庭教育協会「子育ち親育ち」代表、All About子育てガイド。資格=小学校教諭・幼稚園教諭・保育士。幼稚園、小学校での勤務、幼児教室を地元で展開、小児病棟慰問など多方面から多くの親子に関わる。現在はメディア執筆や講演を中心に、新聞・雑誌の取材、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動。著書に「比べない子育て」1万年堂出版、「子どもの能力を決める育て方」KADOKAWA出版がある。

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