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本名や住所を知らなくても気軽に贈れる!「ソーシャルギフト」って?

住所や本名も知らなくてもプレゼントが贈れる!

みなさんは「ソーシャルギフト」って利用したことはありますか? 本名や住所を知らなくても!手軽にプレゼントを贈ることができる、非常に便利なサービスなんです。今回はソーシャルギフトについて、ギフトコーディネーターの冨田いずみさんに、SBSアナウンサー原口大輝がお話をうかがいました。
※4月22日にSBSラジオIPPOで放送したものを編集しています。

原口:そもそもソーシャルギフトとは、どんなサービスなのでしょうか?

冨田:簡単に要約すれば、みなさんが利用しているLINEやFacebookなどSNSを介して贈り物ができるサービスです。

原口:いつ頃から始まったものなんでしょうか?

冨田:サービスが日本に上陸したのは2006年なんですが、一般的に知られるようになったのは2010年前後かなと思います。若いみなさんには本当に馴染みがあるサービスだと思いますよ。例えば、友人や同僚にちょっとした贈り物をしたいときに、コーヒーやお菓子などをオンラインで贈るといったイメージです。

原口:2010年前後にそういったものを贈る文化が広まり、その後も根づいているんですね。

冨田:多くがメールかLINEのやり取りで完了するので、改めて住所や電話番号、もしくは本名を聞かなくても贈り物ができます。

原口:ここ最近はコロナ禍ということもあって、より普及が進んだ印象でしょうか?

冨田:なかなかホームパーティーなどもできなくなりましたよね……。そのような状況下でも、贈りたいと思えばすぐに贈れるのでお手軽です。例えば、残業している同僚を残し先に帰る場合も、帰りの地下鉄の中から「頑張ってね」とか「お疲れ様」などの気持ちを贈れるので、本当に便利ですよね。

原口:デジタルで贈れるということなんですが、私たちが普段使っているようなものから利用できるんですか?

冨田:系列でいえば電話会社系列、カード会社や百貨店・デパート系列のサービスもありますし、カタログギフト会社などもあります。あとは、コンビニ系もカード会社・電話会社と提携しているので、使えるようになっています。

原口:LINEのイメージが強かったんですが、百貨店もあるんですね! いつもだいたい1000円から2000円くらいの予算で贈ることが多いのですが、料金はどれくらいの幅であるんですか?

冨田:始まった当初は、カジュアルギフトということで数千円までだったんですが、今はもう、普通に母の日ギフト、バレンタイン、ホワイトデー、誕生日などで使えるような1万円〜数万円クラスまで網羅できています。

ソーシャルギフトで贈れるものとは?

原口:1万円や数万円の高いものだと、どのようなものを贈ることができますか?

冨田:1万円代なら、電気ケトルからコーヒーメーカー、空気清浄機など、数万円なら人気の掃除機やトースター、ジューサーミキサー、高級イヤホンやヘアアイロン、美顔器まで贈れます。今は数千円から購入可能なキッチン家電はセットで贈れたりもします。化粧品・雑貨などもデパートで販売されているようなものはほとんどありますね。

原口:旅行券や体験ギフトなどもありますか?

冨田:あります! 今までの商品券がすべてデータに置き換わったと考えていただければいいかなと思います。

原口:実際に仕組みができたのは10年くらい前ですが、それに参加する企業やアプリがなければここまで幅は広がらなかったわけですから、それだけ需要を感じているんですね。

冨田:コロナ禍では「なるべく会わないで気持ちを伝えたい」というニーズをみなさん感じているので、本当に充実してきていますね。

ソーシャルギフトを贈るには

原口:相手の名前や住所を知らずに、どうやって贈ることができるんですか?

冨田:まず、贈りたい側がそのサービスにアクセスします。ギフトの一覧から贈りたい物を見つけたらポチっとして、LINEだったら相手のアカウントの入力だけで完了。決済後のURLやQRコードを相手に送り、相手がそこにアクセスして自分で名前や住所を入力すれば、お互いに住所などを知らなくても贈りものが届きます。

原口:そのシステムはすごい。贈る側も貰う側も個人情報をなるべく避けて、気軽に贈ることができるんですね。

冨田:受け取りも贈られた側が、店舗で受け取るのか郵送してもらうのか選べます。

選び方や注意点

原口:今の時代を反映してソーシャルギフトが発達していますが、選び方のコツや注意点など教えて下さい。

冨田:ちゃんとしたものを贈るなら、百貨店系列やカード会社系列から贈るのがいいと思います。ただどうしても受け取る側に住所を入力するなどひと手間があるので、いきなり贈りつけることにならないように注意しましょう。

原口:関係性が大事になってきますね。目上の方にはいきなり贈らない方がいいですか?

冨田:事前に連絡しておくといいでしょう。目上の方でもこういった最近のサービスに積極的な方なら喜んでくれると思います。

原口:確かにいきなり歳の離れた後輩から「ハッピーバースデー!」とLINEギフトが届いたら、どう感じるかはその人次第ではありますね(笑)。

冨田:友人ならサプライズとして、ギフトの中身を届くまで知らせないサービスもあるので、調べて贈るのもいいと思います。

原口:なるべくこちらはサプライズ感を演出したいところではありますが、そこはしっかり礼儀などを重んじながら贈ることが非常に大事だと改めて理解しました。
今回お話をうかがったのは……冨田いずみさん
広告、映像および音楽制作プロダクションに従事し、コピーライター、作詞、構成、プランナー、プロデューサー業を経験しフリーに。食品・ファッション・インテリアなど多岐に渡る商品を紹介していく中で、メディアや企業・メーカー等からのギフト需要に応える機会が増え、様々な場面や人にふさわしいギフトを選び提案する「ギフトコーディネーター」としての仕事が定着。

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