⚽藤枝MYFC、千葉に4失点大敗 2戦連続の無得点 J2第2節
明治安田J2リーグは2日、各地で第2節の6試合が行われ、藤枝は千葉に0-4で敗れた。
①フクアリ▽観衆8847人
千 葉 1勝1敗(3) 4(2―0 2―0)0 藤 枝 1分け1敗(1)
▽得点者【千】田中2(2)横山(2)小森(1)
【評】藤枝は千葉の圧力に屈し大敗した。
前半から攻撃を組み立てられず、14分と31分に自陣でのパスミスから失点。終了間際に中川風のクロスを久富が頭で合わせたが、ポストをたたいた。
後半開始から永田、中島を投入してもゴールは遠く、7分、20分と失点が続いた。31分には中島のボール奪取から矢村が惜しいシュートを放ったが枠の外へ。終盤は互いに攻め合ったが、決定機はなく開幕から2戦続けて無得点に終わった。
守備のもろさ露呈 攻撃の組み立て課題
昨季克服したはずの“もろさ”が再び顔を出した。自陣での連係ミスを突かれて失点を重ね、須藤監督は「スペースを付けず完敗。すべての面で千葉が上だった」と認めざるを得なかった。
相手が前線から圧力をかけてくるのは想定通りだったが、いなす余裕がなかった。昨季終盤からミドルブロックを敷く守備を構築したが、マンツーマンの守備がはまらないまま無理にパスをつなごうとしてミスを招いた。
前半31分には警戒していた昨季まで藤枝の主力だった横山に得点を許し、ボランチの西矢は「ゲームを理解する力が足りない。相手の出方を見て、背後を狙ったパスで状況を変えても良かった」と反省した。
千葉ユース出身の榎本は強い決意を持って左WBで先発したが無得点に終わった。ただ、流動的にポジションを変え、攻撃を活性化させる場面も。前半終了間際には右サイドまで流れて攻撃の起点になり、久富のポスト直撃のヘディングシュートにつなげた。「最後のシュートの質も大事だが、攻撃の組み立てを見つめ直さないと」。チームを背負う背番号10は現状の課題を指摘した。
J3琉球とのルヴァン杯1回戦をはさみ、次節大分戦へとシーズンは続く。「ゴールに向かうチャレンジ精神と、状況を認知してボールを運ぶ冷静さ、この二つが必要」。指揮官はうつむかず、すぐ前を見つめた。
(運動部・寺田拓馬)