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テーマ : スポーツしずおか

⚽ジュビロ磐田 J1復帰の開幕戦勝利で飾れず 王者神戸に0-2

 明治安田J1リーグは24日、第1節6試合が行われ、J1に復帰した磐田は、昨季王者の神戸に0-2で敗れ、黒星スタートとなった。 ⇒躍進信じ、スタンドから声援
  photo03 磐田―神戸 後半、相手と競り合う磐田・山田大記(中央右)=ヤマハスタジアム(浜松総局・山川侑哉)
①ヤマハ▽観衆14778人
神戸 1勝(3) 2(1―0 1―0)0 磐田 1敗(0)
▽得点者【神】汰木(1)佐々木(1)

【評】磐田は神戸から得点できず、零封負けした。
 前半5分、相手CKのこぼれ球を押し込まれ先制点を許した。その後も攻め込まれる時間帯が続き、カウンターでジャーメインがシュートを狙ったが、得点できなかった。
 後半4分にはパスミスから逆襲を食らい、2点目を失った。後半はペイショット、金子、古川らを投入。選手交代で局面の打開を図ったが、決定機をつくれず、満足にシュートが打てなかった。


開始5分で被弾、好機つくれず… 実力差まざまざ photo03 前半、必死の守備を見せる磐田・植村(右から3人目)ら
 J1トップクラスの強度を誇る昨季王者を前に、なすすべがなかった。磐田は元日本代表をずらりと並べた神戸を相手に決定機をつくれずに敗戦。圧倒的な実力差を見せつけられる結果に、横内監督は「得点を奪えず、シュート数も多くない。完敗だ」と言葉を絞り出した。
 失点の時間帯がまずかった。試合開始早々に昨季からの課題となるセットプレーからゴールを割られた。スタートから後手に回る展開に、相手の圧力の強さも加わり、ボール保持を避けて長い球を蹴る局面が目立った。主将のMF山田は「粘り強くやったが、トライしきれないこともあった」と唇をかんだ。パスミスが絡んだ後半開始直後の追加点も、痛恨だった。
  photo03 後半、磐田のペイショット(99)がゴール前に飛び込むが相手GKに阻まれる
 注目だった最前線の先発は状態の良さを買われた昨季チーム得点王のFWジャーメインだった。前半は相手DFの裏に抜け出してシュートを狙ったが、得点できず。後半開始から1トップに入った新外国人FWペイショットも前線で起点になりきれず不発だった。
 それでもクラブの新人として13年ぶりに開幕スタメンをつかんだ右サイドバックの植村をはじめ途中出場のDF西久保も奮闘。植村は「失うものはない。トライして成長すればいい」と前向きだ。
 残り37試合でこの差をどう埋めていくか。指揮官は「やれた時間、出せた部分はある。敗戦したからだめだとは思っていない」。王者との戦いで得た課題を糧に、このままで終わるつもりは毛頭ない。

存在感は健在 GK川島、14年ぶりのJリーグ photo03 前半5分、磐田は神戸・汰木(14)に先制ゴールを許す
 磐田の元日本代表GK川島が神戸との開幕戦に先発出場し、14年ぶりとなるJリーグ復帰を果たした。2失点を喫しての敗戦に悔しさをにじませたが、「結果は残念だったが、素晴らしい雰囲気のスタジアムでいい時間だった」と充実した表情で語った。
 試合開始早々に失点し、浮足立ちそうなチームに、最後尾から指示を出して試合を締めた。随所に好セーブも見せて「前半みたいに堪えないといけない場面はある。よく対応できた部分はあった」と振り返った。
 次節敵地での川崎戦でもJ1トップクラスの攻撃陣が相手だ。「感触は悪くない。試合の中でさらに高めていければ」と久々の公式戦をこなし、手応えを得たようだった。
(運動部・名倉正和)

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