
陸上自衛隊富士駐屯地は8月29日、以前の所属先で複数の部下隊員に暴言を伴う威圧的な指導を繰り返して精神的苦痛を与えたとして、2等陸佐を停職5か月の懲戒処分にしたと発表しました。
停職の懲戒処分を受けたのは、陸上自衛隊情報学校に所属する2等陸佐です。
富士駐屯地広報班によりますと、2等陸佐は2024年4月頃から12月頃までの間、富士駐屯地ではない以前の所属先の執務室で複数回にわたり、複数の部下隊員に暴言を伴う威圧的な言動で指導して精神的苦痛を与え、このうち2人が精神疾患を発症する一因となり、職場環境を悪化させました。
2等陸佐は、威圧的な指導を繰り返した動機について「部下隊員を指導する際に感情的になってしまった」と述べ、「深く反省している」と話しているということです。
所属隊員の懲戒処分を受け、情報学校長の伊部俊宏陸将補は「この度の事案を受け、今後は所属隊員に対する服務指導および教育を徹底し、規律心の向上を図り、再発防止に万全を期する所存です」とのコメントを発表しました。