
伊東市議会の百条委員会は7月25日、3回目の会合を開きましたが、24日に出頭拒否の意向を示した田久保真紀市長は姿を現しませんでした。こうした中、市の職員でつくる労働組合が、7月25日に改めて田久保市長に混乱の収束を求めました。
午前10時から開かれた百条委員会の3回目の会合。本来、いるべきはずの田久保市長の姿はありませんでした。
<伊東市 田久保真紀市長(7月24日)>
「回答書をまた」
<伊東市議会 中島弘道議長>
「これはなんでしょうか?」
<田久保市長>
「あしたの百条委員会の出頭要請に対する回答書になります」
<中島議長>
「出頭拒否って許せませんよ」
委員会は証人として田久保市長の出頭を求めていましたが、市長は24日、出頭要請を拒否するとする回答書を提出しました。百条委員会は、「市長が挙げた理由はいずれも正当な理由には該当しない」として、刑事告発も含めて対応を検討していく方針です。
<百条委員会 井戸清司委員長>
「直接的に不利益が生じる理由が十分に説明されておらず、(卒業証書の提出拒否が)直ちに正当であるとは認めがたいとの見解に至るものと考えます」
百条委員会は田久保市長から「東洋大学を卒業していない事を聞いた」という知人を、来週中にも証人として呼ぶ方針を固めました。
<中島議長>
「今回出頭拒否というのも、道義的・社会的な責任として本当に許されることではないと思っております。本人は辞意を表明しているんですから早く辞職ということもしていただきたいと思います」
<伊東市 青木敬博副議長>
「卒業証書とみられるものの提出もそうですし、もう一度出頭を求めたい」
混乱が続く中、25日の午後には、伊東市の職員で作る労働組合連合会が、田久保市長のもとを訪問。市の職員からの不満や意見を市長に伝えました。
<伊東市職員労働組合連合会 齊藤勝巳中央執行委員長>
「職員が日常の業務をしっかりとできる体制を、まずとにかく市民のために働く職場を取り戻すために対応してほしい。収束させていただきたい、本当にそれだけですね」
田久保市長は市にかかってくる苦情電話に対しては、自身で対応できる対策を考えると伝えたということです。市議会だけでなく職員からも不信の声があがる中、田久保市長が今後、説明責任をどう果たすのかが問われています。