
静岡県伊東市の田久保真紀市長の学歴詐称疑惑を巡り、市議会の議長らは7月22日、市長に百条委員会への出頭を求めました。請求書を受け取った田久保市長は出頭するかどうかについて明言を避けました。
伊東市の田久保市長は自身の学歴を巡る問題で、百条委員会から求められた卒業証書の提出を拒否しています。これを受けて22日、伊東市議会の中島弘道議長らが市長のもとを訪れ、百条委員会への証人としての出頭を求めました。
<伊東市議会 中島弘道議長>
「証人としてあなたの出頭を求めることになったので、出頭されるよう請求します」
<伊東市 田久保真紀市長>
「拝見しまして検討しましたら、皆さんの方にお答えを出したいと思います。今受け取ったばかりですのでしっかり見させていただきます」
請求書を受け取った田久保市長は、出頭するかどうかについてその場での明言を避けました。中島議長は「正直に誠実に答えてほしい」と市長に対する思いを述べました。
<中島議長>
「いつまでも混乱を招いていてはいけないですので、できるだけ早く(調査を)進めていきたいと思っております。(市長の)出頭拒否は考えておりません。そんなことしたら本当に伊東市、伊東市民全体でですね、本当に許せないことだと思っています」
一方の田久保市長は請求書を受け取ったあとに市役所で公務にあたっていましたが、正午前には市役所を後にしました。
百条委員会の次回の会合は25日午前10時に開かれる予定で、田久保市長が証人として出頭するのかが焦点となります。
百条委員会は25日の午前10時から開かれる会合で田久保市長に対し、卒業証書の提出を拒んだ理由、除籍となった経緯などについて本人の口から直接説明を求める方針です。
22日、田久保市長は明言を避けましたが、百条委員会への証人としての出頭を正当な理由なく拒否した場合には、地方自治法の規定で6か月以下の拘禁、または10万円以下の罰金が科される可能性もあります。提出を拒否した「卒業証書」に続き、出頭に応じるのかどうか、田久保市長の動向に注目が集まります。