
静岡県伊東市の田久保真紀市長の学歴詐称疑惑をめぐり、市議会は7月4日の議会運営委員会で、百条委員会の設置に関する議案と辞職勧告決議案を上程することを決めました。本会議最終日の7日に提出し、可決される見通しです。
4日午前10時から開かれた伊東市議会の議会運営委員会。田久保市長の学歴詐称疑惑をめぐって百条委員会を設置するかどうか、話し合いました。
<伊東市 田久保真紀市長(7月3日)>
「今、百条委員会を開くことは伊東のためになるのか、これから忙しい夏を迎えますのでこれからの伊東のためにならないんじゃないかというようなお話はお互いにさせていただきました」
3日に議長らと面会した田久保市長は、百条委員会を設置しないよう求めたといいます。
現状では市長として説明責任が果たせていないとして、百条委員会設置に関する議案と田久保市長に対する辞職勧告決議案を上程することが、4日の議会運営委員会で、全会一致で正式に決まりました。
<伊東市議会 中島弘道議長>
「私だけじゃなくて、もう議会全体としてですね、願っていることが本当に伊東市がもうこんなに混乱させないでもらいたい、早く終結してもらいたい。(市長には)早く職を辞していただきたいと今、思っております」
本会議最終日の7日に百条委設置案と辞職勧告決議案を提出。賛成多数で可決される見通しです。
混乱が続く伊東市政。渦中の田久保市長は4日、市役所には姿を見せませんでした。午後に静岡市で予定されていた会議などの公務をキャンセル。週末に予定されている公務にも参加しないということです。
一方、学歴詐称疑惑をめぐり、市民らが週明けにも公職選挙法違反の疑いで田久保市長を刑事告発する方針を固めたことがわかりました。