
参議院選挙の投票日まで、あと3日となりました。既に投票に行ったという方も多いと思いますが、候補者や政党に関するさまざまな情報があふれるこの時代、みなさんは、何を参考にして大切な一票を決めますか。
<有権者>
「基本的にはSNS、インターネット」
「Xですね」
「Xか、TikTok」
「70代も結構見ていますよ」
「(候補者)本人がSNSで発信している情報」
「手軽に見られるので、どうしてもインターネットになる」

街で40人に聞いた結果は、ご覧の通り。6割近くの人がSNSをはじめとするインターネットを投票行動の参考にしていることが分かります。実際、静岡選挙区の候補者のほとんどが、SNSを使って自分たちの主張や選挙戦の様子を日々、発信しています。一方で…
<有権者>
「(インターネットは)ガセが多い。偽情報が多い。あまり信用しなくなった」
「できるだけ一次情報を見るようにしてはいるが、限界はある。ちゃんと調べないと怖い」
情報があふれ過ぎることによって、本当に正しい情報なのか、判断がつかない場合もあり、有権者の判断にも、少なからず影響を与えているようです。

そこで今、注目を集めているのが「ボートマッチ」です。「VOTE(ボート)」は投票、「MATCH(マッチ)」は一致。簡単にいうと、わたしたち有権者が自分の考えに近い候補者を見つけることができるマッチングツールです。
2024年の知事選からボートマッチを展開する静岡新聞では、今回、静岡選挙区を対象に候補者とマッチングすることができます。
<LIVEしずおか 杉本真子キャスター>
「私も実際にボートマッチ体験してみたいと思います。物価高が国民生活を圧迫する中、消費税率の在り方をどう考えるか。難しい問題」
質問は20個。それぞれの問いに対し、5つの答えがあり、自分に最も合った考えを選んでいきます。すると、各候補者と自分の考えのマッチング率がパーセンテージで表示される仕組みです。
<杉本キャスター>
「わたしとマッチングした候補者が出ました。ほぉ~」
<静岡新聞 市川雄一デジタル編集部長>
「(ボートマッチの)1番の目的は、有権者の方の投票の判断材料にしていただきたいということで、なるべく争点になるような質問を重要視して入れています」
このボートマッチを監修したのが静岡大学の井柳教授。質問を決めるうえでこだわったのは、静岡の視点だといいます。
<静岡大学人文社会科学部 井柳美紀教授>
「国政の争点は、政党と候補者がつながるので想像しやすいんだけれども、静岡に関わる争点、候補者がどう考えているかは。こんなふうに思っているんだと思ってちょっと意外な部分もありました」
<市川部長>
「例えば、リニア中央新幹線の静岡工区に対する考え方は、実際には全国の争点にはまったくなっていないので。投票の判断材料にはなるかなと思った」
<井柳教授>
「ボートマッチで政策のマッチ度を見て、プラスアルファ、人物とか実行力とか。違った視点も入れて投票するっていうことが重要」
井柳教授は、質問の順番や回答の言い回しについても、どちらからの意見に引っ張られないように慎重に考えたということです。
約10分でできるボートマッチ。大切な一票を投じる前に、試してみてはいかがでしょうか。

