三島市一番町の念願!山車が完成 三嶋大祭りのしゃぎりで祝う 街の玄関口活性化も期待

完成した山車の上でしゃぎりを披露する保存会=三島市の楽寿園 三島市の一番町町内会の念願だった山車がこのほど完成し、記念式典が18日、同市の楽寿園駅前入園口広場で行われた。山車の新造は市内でも17年ぶり。再開発事業が進むJR三島駅南口前の町内の結束を強めるとともに、「三島の玄関口」のさらなる活性化にもつなげる。
 同町内会は1970年代から8月の三嶋大祭り期間中、駅前で伝統芸能「しゃぎり」を観光客らに披露してきた。山車は所有していなかったため、舞台は据え置きのやぐらを組み立てて使用。市街地を巡る当番町の時は、他の町から山車を借りていた。
 市を代表する大祭りの来場者を本格的な山車で出迎えるのは長年の悲願だった。再開発事業が進む中で機運が高まり、町内外から協賛金を集めて新造に至った。
 約3千万円をかけた山車は長さ5メートル、幅3メートル、高さ4・5メートル。風神、雷神や竜、虎など本格的な彫刻を四方に施した。商売繁盛の象徴として20年ほど前に作ったえびす様も山車の上に乗せた。土台は2・5トントラックの車台で、フットブレーキを採用し、安全面にも配慮した。
 式典では神事を行った後、同町のしゃぎり保存会が新しい山車の上でにぎやかな演奏を繰り広げた。渡辺文夫会長は「観光客にも見てもらい、にぎわいのある街づくりに一役買いたい」とあいさつした。

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