着座で移動、買い物快適に 御殿場アウトレット、モビリティ導入

新たに導入された近距離モビリティ「WHILL」=16日午前、御殿場市の御殿場プレミアム・アウトレット 御殿場市の御殿場プレミアム・アウトレットは16日、来客者用の着座型近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」を2台導入した。DX推進も兼ねて貸し出しアプリも採用し、省力化しながらレンタルサービスを展開。高齢者や足の不自由な人らが快適に買い物を楽しめる環境を整える。
 ウィルは近距離移動のサービスなどを提供する「WHILL」(東京都)が開発。同施設では2回の実証実験を経て、東海地域の商業施設において初めて導入された。1人用の椅子の下部に四つの車輪がついた形状で、運転に免許は不要。施設内では最高時速4キロに設定された。右手でレバーやボタンを操作して直感的に移動でき、小回りも利くため施設内の通路や店内を快適に巡ることができる。
 同施設のヒルサイドエリアに近い立体駐車場に貸し出し場所を設けた。専用アプリを活用することで機体の利用状況の確認や予約、施解錠などが可能。1日当たり千円で利用できる。
 同施設の広大なショッピングエリアは、共用部だけで1周約3キロ。同施設の加藤健太支配人は「ウィルの導入により、年配者を中心に疲れを忘れて買い物を楽しんでもらえれば」と期待する。

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