静岡鉄道、駅内トイレで生理用ナプキン無料提供 3駅で導入 国内私鉄で初

静岡鉄道新静岡駅の女性個室トイレ内に設置された生理用ナプキンの無料提供サービス=9日午前、静岡市葵区 静岡鉄道(静岡市葵区)は9日までに、新静岡、草薙、新清水の3駅計5カ所の女性用洋式個室トイレに生理用ナプキンの無料提供サービス「OiTr(オイテル)」を導入した。同サービスの鉄道駅内トイレへの導入は国内の私鉄で初という。通勤通学や観光などで利用する女性の乗降客に安心で快適な移動環境を提供し、社会問題化している「生理の貧困」解決にも一役買う。
 サービス利用には専用アプリへの登録が必要。個室内に設置されたディスペンサーにアプリを起動したスマートフォンを近づけ、アプリ画面に表示されたボタンを押すと、ナプキン1枚を受け取ることができる。2時間ごとに1枚、25日間で最大7枚まで利用可能。同社担当者は「生理用品は突発的に必要になる時がある。駅内トイレに常備することで、安心して電車を利用してほしい」と話した。
 オイテルは2025年3月時点で、商業施設や学校を中心に全国292施設に計3300台、県内では県立大草薙キャンパス(同市駿河区)など9施設に設置されている。アプリダウンロード数は130万件以上に達し、利用が広がっている。

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