全長348m!巨大クルーズ船が清水に 今季最大級「オベーション・オブ・ザ・シーズ」初寄港

巨大な船体を背景に歓迎式典に臨んだ山田会長(左から2人目)とビーン船長(同3人目)=静岡市清水区 米国の海運会社が運航する大型国際クルーズ船「オベーション・オブ・ザ・シーズ」(16万8666トン)が16日、清水港に初寄港した。全長348メートルの白と水色を基調とした船体は、今年寄港予定の客船で最大。静岡市は記念セレモニーなどを行い、約5000人の乗客乗員を出迎えた。
 日の出埠頭(ふとう)の岸壁で式典を行い、「清水港客船誘致委員会」の山田英夫会長が「清水港は日本三大美港に数えられ、富士山の眺望が魅力。静岡の自然、歴史、文化、食を堪能していただきたい」と歓迎した。エスペン・ビーン船長は「アジアはクルーズ業界で大切な市場。これからもっともっと日本に来る予定」とあいさつした。
 市は寄港に合わせ、乗船客の観光動向を調査するスタンプラリーも行った。清水駅前銀座商店街や新静岡駅、呉服町商店街など市内9カ所にスタンプポイントを設置。行動範囲やニーズを把握し、観光消費額の向上につながるモデルコースの構築を図る。
 午前8時の到着と同時に下船した乗客は次々とブースに立ち寄り、台紙となるハンカチと地図を受け取って市内周遊に繰り出した。市の担当者は「大型船ほど公式ツアーに申し込まず、フリーで周辺観光を楽しむ方が増える。どこまで足を運び、何カ所くらいを回るのかを調べて消費拡大につなげたい」と話した。
 同埠頭(ふとう)では、地元有志による「清水クルーズ祭り」も開催。書道パフォーマンスや居合道の演武に加え、出店などで乗客を楽しませた。

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