
日の出埠頭(ふとう)の岸壁で式典を行い、「清水港客船誘致委員会」の山田英夫会長が「清水港は日本三大美港に数えられ、富士山の眺望が魅力。静岡の自然、歴史、文化、食を堪能していただきたい」と歓迎した。エスペン・ビーン船長は「アジアはクルーズ業界で大切な市場。これからもっともっと日本に来る予定」とあいさつした。
市は寄港に合わせ、乗船客の観光動向を調査するスタンプラリーも行った。清水駅前銀座商店街や新静岡駅、呉服町商店街など市内9カ所にスタンプポイントを設置。行動範囲やニーズを把握し、観光消費額の向上につながるモデルコースの構築を図る。
午前8時の到着と同時に下船した乗客は次々とブースに立ち寄り、台紙となるハンカチと地図を受け取って市内周遊に繰り出した。市の担当者は「大型船ほど公式ツアーに申し込まず、フリーで周辺観光を楽しむ方が増える。どこまで足を運び、何カ所くらいを回るのかを調べて消費拡大につなげたい」と話した。
同埠頭(ふとう)では、地元有志による「清水クルーズ祭り」も開催。書道パフォーマンスや居合道の演武に加え、出店などで乗客を楽しませた。