
同委員会事務局によると3月下旬~5月上旬、乗客以外の観光客が立ち入り可能な日の出岸壁では、国際クルーズ船の寄港を計23回予定する。2025年度には本年度より2割程度多く、過去最多の約110隻の同港寄港を予定する。
国土交通省によると昨年1年間の実績で、海外の国際クルーズ船の寄港回数では、清水港(81隻)は鹿児島に続き全国6位。国際クルーズ船で日本を訪れる外国人客も、新型コロナウイルス禍からの回復が鮮明になっているという。
静岡市は新年度、インバウンド(訪日客)受け入れの環境整備を進める。日の出岸壁に設置済みの観光案内所に英語が堪能なコンシェルジュ2人を配置し、船が着岸中は常駐する。JR清水駅周辺の飲食店ではメニューの多言語化なども後押ししていくという。
同委員会事務局の担当者は「クルーズ船の寄港は増えているが、地元に経済波及効果が及んでいない現状がある。付加価値の高い観光コンテンツを作っていく」などとしている。